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2007年08月20日(月) ■ |
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Vol.696 夏空を見上げる雨蛙 |
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おはようございます。りょうちんです。
例年より長かった梅雨が明けて、8月になったとたんにやってきた今年の夏。それまでのぱっとしない空模様から一転、容赦をしない太陽が連日照りつけてうだるような暑さの毎日が続いている。そんな気が狂いそうな熱気の中で、お盆休みも取らずに仕事をしている俺。我ながら偉いよなって思う。 お昼のピークが済んで夕方までちょっとだけ時間のできた俺は、いったん家に帰ることにした。玄関のドアを開けると、部屋の中は蒸し風呂状態。こもった空気を一刻も早く外に追い出したくて、ベランダの窓を全開にした。こんな日はそうめんに限る。少し空腹感を感じた真夏の昼下がり、暑さで食欲がないわけじゃないけれど、冷たいそうめんをカラダに流し込んで涼を取るのも悪くない。何より、茹でるだけでできあがるそうめんは簡単でいい。 TVのスイッチをつけて高校野球中継にチャンネルを合わせたあと、そうめんを茹でている間を見計らって俺はベランダに出た。そうめんの薬味として使うしその葉を摘むためだ。今、我が家のベランダは家庭菜園の苗ですごいことになっている。しそだけじゃなくパセリやセロリなどの数種類の野菜がいつでも食べられる状態で風に揺れていて、時々必要な時に必要なだけ収穫して食卓に並べている。 ひとり分のそうめんだから手のひらほどもある大ぶりなしその葉も数枚あれば十分で、どれしようかプランターの前に座り選別をしていた時。かき分けた葉の中から勢いよく小さな雨蛙が飛び出してきた。鮮やかな緑色をした蛙は、カラダを揺らして呼吸しながら、じっと真夏の青空を見上げている。ここで蛙を見つけたのは、もうこれでこの夏3度目だ。そういや梅雨が明けてから半月以上、本格的な雨は降っていない。蛙もこの暑さの中で、雨が恋しいに違いない。 雨雲を待ちながら夏空を見上げる雨蛙のように、秋になれば少しだけ新しい生活が俺を待っている。今はそんなことをぼんやり考えて、今年の夏は穏やかに過ぎていくのだ。
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