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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2008年06月04日(水)
Vol.721 歯医者へ行く勇気

おはようございます。りょうちんです。

虫歯が痛くて仕方がない、そんな経験をした記憶が俺にはない。面倒臭がりな俺だから歯磨きなんて特別こまめに毎回丁寧にやっている訳ではないが、虫歯にはなりにくい体質なのだろう。だからおかげさまで歯科医に通ったのは生涯で数回しかなく、歯の治療となると小学生の時以来体験してないのだ。高校生の時に親不知が痛み歯医者に行ったのを最後に、俺はずっと歯医者のお世話になることはなかった。
去年の秋、相方から歯科検診をしようと誘われた。市でおこなう歯科検診なので30歳以上の市民なら誰でもたった300円で受診できるという。痛くもない歯を診てもらうのもいささか抵抗があったが、ものは試しとさっそく予約の電話を入れ、ずいぶん昔に何度かお世話になった歯医者を訪れた。
母の付き添いで数年前にここに来たのでそれほど懐かしくはなかったが、診察台の上に俺自身が横になるのはホントに久しぶりだ。小学生の頃に、ここで作られた思い出に良いものはない。あの日に味わった痛みが、無意識のうちによみがえってくる。順番待ちをしている俺の横ではしかめっ面をしたおばさんが、あの頃の俺と同じように痛みに耐えながら歯を削られていた。今日は治療じゃない、検診するだけだから痛いはずはないと自分に言い聞かせながら、やがて俺の番がやってきた。
歯が痛くないのだから、虫歯なんてまったくないと思っていた俺だったが。残念なことに診察の結果、C1と呼ばれる虫歯になりかけ程度の歯が数本あることが判明した。今は痛くないが放っとくと少しずつ悪化してやがて痛みも伴うようになるそうで、おまけに歯石も溜まっているらしい。歯磨きの時にたまに血が出るのはぎゅうぎゅう力をいれて磨き過ぎているからで、正しいブラッシングの方法も教えてもらった。検診はここまで。早めに治療した方が良いとアドバイスをもらう。
あれから半年。結局その後、治療には行かないままの俺。やっぱりあの痛みを想像すると、歯医者へ行く勇気がどうも出ないのだ。そして今年もまた歯科検診の案内が郵送されてきた。今日は虫歯予防デー。さぁ、俺、どうするべきか?