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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2009年06月22日(月)
Vol.746 おじさんになった日

おはようございます。りょうちんです。

19歳から見れば、27歳の男はすでにおじさんの部類に入ってしまうらしい。27歳の彼のことを時々おじさん扱いする恋人同士を見ていたら、それよりも10歳も年上な俺はどうなっちゃうんだろうと半ば本気で落ち込んでしまった。仕事帰りの電車の中で、ふと窓に映ったくたびれたおじさんの姿にはっとした。よく見ると、そのおじさんはまさに俺。いくら仕事のあとで疲れているとはいえ、つり革につかまりくたびれ果てた姿に若さはまったく感じられない。今の俺って客観的にはこんなにもおじさんとして見られていたのかと思うと、なんだか悲しくなってきた。
そういや、最近風邪を引いても熱を出しても治るのが前より遅くなった気がする。口内炎だってなかなか完治しないし、筋肉痛だってすぐには出てこない。これもすべて、おじさんになってしまったからなのか。相方からはたまにおじさん臭いなんて言われることもあるし、勢いが増した加齢のスピードを俺はもう止めることはできないのか。俺はまだ若い若いと思っていたのに、時の流れには所詮かなわない。
真夜中にメールが来た。見ると、「女の子が生まれたよ!」と弟から。結婚して4年、ずっと待ち望んでいた赤ちゃんがついに生まれたらしい。翌朝早々、初孫誕生に大喜びする両親からも俺にメールがあり、お祝いのぼた餅はどうするだとかさっそくてんやわんやしている様子だ。非常におめでたいことなのだが、ひとつだけ俺は気づいてしまった。俺にとっての姪が誕生したということは、彼女にとって俺は伯父にあたるわけで。俺は紛れもなく、正真正銘のおじさんになったことになる。彼女がこの世に生まれた日は、俺が本当のおじさんになった日でもあるのだ。
もう逃げられない。すべてを認め、おじさんとしてこれからは生きていこう。機嫌が悪い時に知らないちびっこから「お兄さん」ではなく「おじさん」と声をかけられても、もうシカトなんかしないで微笑んであげよう。おじさんになったことに正直まだ抵抗はあるが、少しずつ現実を受け入れていかなくちゃいけないんだな。