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2011年05月04日(水) ■ |
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Vol.775 伊豆大島体験記・前編 |
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おはようございます。りょうちんです。
相方と上手く連休を重ねられたので、急遽伊豆大島に行こうと思い立った。3月11日の朝、俺らは館山発伊豆大島行きの高速フェリーに乗る。東日本大震災が起きた日、その時ふたりは千葉を離れ伊豆大島にいた。 名物のくさや定食とべっこう丼をランチで食べて、午後からは三原山に登った。飛ばされそうなくらいの強風だったが、登山道も後半に入った頃、地面がぐらぐら揺れているのに気がついた。直後、かすかに聞こえるサイレンの音。島内アナウンスは風に消されてほとんど聞こえなかったが、見晴台まで戻ると駐在さんに大津波警報が出たから海岸線には行けないことを告げられた。 カーラジオからの情報で大きな被害が出ていることは知っていたが、それでも俺らはのんきに観光を続け、夕方予約してあった港近くの船宿に向かった。しかし港に入るかなり手前から立ち入り禁止に。避難指示に従い、俺らも住民が避難しているコミュニティセンターに行くようお巡りさんに言われた。そこで船宿のご主人と女将さんに会う。ふたりともとても恐縮していたが、「こんな時だから仕方ないですよ!」と俺らは笑った。パイプ椅子に座り消防団の人が用意してくれたお茶を飲んで避難していると、観光客は町役場に移動してほしいとのこと。借りていたレンタカーで今度は役場に向かうと、ホールにはすでに大勢の観光客が集められていた。 やがて町長直々のごあいさつ。津波のためフェリーの運行が再開されるのはいつになるかわからないこと、今夜泊まる宿がない人は町役場が高台にある宿泊施設を斡旋することなどをご説明される。お見舞金までいただいて夜もずいぶん更け込んだ頃、俺らは紹介されたホテルへ向かった。観光客数と部屋数の関係で、生まれて初めての相部屋を体験する。新鮮な魚を期待して来た伊豆大島だが、夕食はホテルで出されたおにぎりとカップ麺に変わった。 俺らの伊豆大島体験記・前編はここまで。後編に続く。
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