蓮華在水
傷跡既壊地未壊地


2002年02月20日(水) ガラス。

貴方と私を隔てているのは
たった一枚のガラス

手を触れれば
向こう側の貴方の温もりが伝わりそうな…
そんな距離なのに
冷たいガラスは静かにそびえ立つ

こんなにそばに居るのに…
いくらその名を呼んでも
貴方には届かない…

私はここに居るよ
気づいて…
この心の悲鳴

壊してしまえば
このガラスを取り去ってしまえば

貴方に届く
この掌

…だけど出来ない
私には…

壊れないように
壊さないように
そっと手を伸ばして…

近くて遠い
ガラスの向こうの貴方を
今日も見つめていた…


麗仁 |MAILHomePage

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