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◆ ★Tank Lorry Acrobats |
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JUDE Tank Lorry Acrobats GIGS 2004 7/16 リキッドルームebisu 初めて行く恵比寿のリキッドルームの中は、クアトロに似てて こじんまりとして、低い天井が良さげな雰囲気の予感を醸し出していた 待ち合わせのKちゃん、なかなか会場に入って来ない 先にお気に入りの位置を探す 最近、最前列にこだわらなくなった というより、落ち着いて聞きたくなったのだ タワレコのイベントはとても酷いものだった ただ暴れたいだけの聴衆 人を嫌な気分に引きずりこんで楽しむ輩達 曲調に関係なく、右に左に押し合い、 汚い言葉で挑発しあう 何しに来たんだか 汚らしいストレスを持ち込んで 殴りあう人達 ブランキーの頃から、 今までそんな事平気だった 肘鉄喰らおうが、流血しようが、痴漢にあおうが たいしたことではなかったのに 最前列は自分の意思の融通はきかない 自分の心拍数で、自分の思うとおりの踊りは出来ない 集団の中で、自分の呼吸も意思も流されて行く そしてその時の記憶さえもまばらになって 曖昧に消えて行く 音楽を噛み締める余裕も無く それこそストレス とってもストレス そこから離れて自由に音楽を堪能したくなった もっと自分のペースで耳を澄ませ、 五感をとぎらせ そして自由に踊りたくなった だからここのところ、もっぱら最前列を離れ、 ステージを見渡せる位置が良くなる ただ、残念なのは、「ギタリストの指」を見れない事 世界で一番色気のある存在の指なのに 遅れて来たKちゃん、ひょこひょこ最前列に行く 遅れて来て、ずーずーしぃ! ここの音響は乾いてる 反響少なく、海底のほの暗い奥底、 乾燥した音が響いていた 新しいドラマーの「ポーテ」、池畑氏ほどではないが、 なかなか重い感じなのに、スピードがある 選曲も、間髪入れない疾走感が際立っていて 兎に角、走る!走る!走る! 二曲ほど、わざとテンポを速め、滑らせ、 聴衆を振りほどこうとしていた 既に余裕のコンビネーション 聴衆の期待を裏切ることの無い流れ、勢い 曖昧なメロディーを持ち込むことなく 「シルベット」でさえ、激しさを感じる 「Diduri Didura」 アレンジ、曲調、歌い方、全て好きな曲 聴けて良かったけど 前回のライブの歌い方の方が好きかも 過去のベンジーのライブの滑り出しから言うと、 異例の出来上がりの良さを感じる 池畑氏を迎えてのJUDEの始め、 まとまりものりも悪く、 演奏にベンジーのボーカルが付いて行かなかったこともあったけど ツアーの最初なんていつもそんなものだった ブランキーの頃からそんな感じで ツアーの最終日で、あっという勢いを見せ付ける、 そんなパターンが多かった気がする が、今回の出来上がりの良さはどうだろう 兎に角、決まるのだ どこをとっても決まっているのだ ただ、その点について、Kちゃんも思っていてこう言った 「浅井君のギターの印象が薄かった気がする」 バツが悪そうに、出してしまった言葉を後悔しながら 私もそれは彼の前で言ってはいけないと思い、 言わないでいたけど 何となく、三人かなりしっくり行き過ぎている気もする それでも前回のメンバーの印象が、 吹き飛ぶ勢いなのは間違いない気がした メンバーが違えば音も変わる 毎回、色んな変化を楽しめるのもライブの良さ 秋の公演まで、どのように変化していくのか、 それも楽しみだ 池畑氏参加の時は、かなりの変化だった しばらくは後を引くほどの余韻 kちゃん曰く、 「浅井君はアメリカ的な歌詞に音」 「中村君はヨーロッパ的」 「まったく違う嗜好性のあの三人が ブランキーの音としてシンクロしたこともすごい」 ふむ そうなのかな? でも違う音の集まりだから より印象的に聞こえるということもあるのかな ふと考える Kちゃんの性格の頑固さ、理想というのは偏り過ぎていて 私の意見など聞いてなどくれない 「どの曲が良かった?」 そんな簡単な質問でさえ「人に言うべきものじゃない」と拒む 大切なことは人には言いたくないらしい 胸に秘めることが多すぎるんだよ! 未だに思春期なんだから でも、それはある意味正解 私のこうした意見だって、 人によっては腹が立つものだったりするし 私だって、まるで受け入れられない意見に出会ったら、 「そんな意見もあるよねー」なんて、 素直に受け入れられるわけないもん、多分 それでもこんなライブの夜くらいは、 思いっきり語り合いたいもんだ 2004年07月20日(火)
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沙 亜 子 は い ま だ 、 水 の 中 |
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