猫の足跡
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実家を建て替えることになったのは先刻ご報告のとおり。今日は、詳細設計の打ち合わせがあり、「おとーさんがヘンなこと言い出したときのために」とかり出されて同席しました。
………いやー、とんでもない家になりそうです。
壁は赤レンガ的な色と風合いの石貼り風。白い窓枠と出窓、緑色の屋根、木の玄関、カントリー調のオールフローリング…。
レースのカーテンが窓からひらひらと翻り、芝生の上には白い大きな犬、そして、扉からは白いワンピースを着た金髪にそばかすのあるの美少女が…とでも言わんばかりの設定です。
でも、でも。たった数十坪の我が家でそれをやるんですか?お父様。住むのは中高年夫婦だけだし、隣は鉄筋屋さんの作業所なんですよ…。
シンプルかつシックな家を!というワタクシの必死の願いと抵抗も空しく、30代後半と思われる設計士さんまで、うれしそうな顔をしながら「この壁に白い窓枠、私もやりたいんです」とぬかしおった(社交辞令抜きで、やりたかったんだろうな〜。急に表情が変わって生き生きしちゃうし、それまで割と控えめだったのに、がんがん「こんなのはどうですか」なんていうご提案出しはじめましたからね〜)。
オトコの少女趣味にはほとほと困ります。ご近所さんで話題の家になることは間違いないでしょう。これで、屋根に風見鶏がついていないだけまだましというべきか…。
昔から、オヤジにはその気がないとはいえませんでしたが、まさかここまでとは…。 確かに、私の幼少期の部屋は「野の花がちりばめられている白い壁紙。ボンボンが付いた淡いオレンジ色のカーテン。同色のギンガムチェックの布で縁取られた白いベッド。ピンク色の作りつけの戸棚」と少女趣味爆発だったことを記憶しています。今になって思えば、あれは父親の趣味だったのか!?(母は、私に男の子のような服ばかり着せていたので、そういう趣味でないことは確実)
ため息の出る週末でございました。あ〜疲れた。
お父様、還暦もとうに過ぎたことですし、もうすこし現実を見られてはいかがでしょうか。
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