猫の足跡
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2002年06月13日(木) (W杯)うちの会社、馬鹿じゃなかろうか

 対ロシア戦での日本代表の勝利によって、ワールドカップ熱が日本中を包んでおります。

 ミーハーなくせにひねくれもんのワタクシとしては、にわかブームが嫌でしょうがないのですが(どうせ、日本が負けたらその後は一気に熱が冷めるだろうし、Jリーグ観戦するファンが増えるわけじゃないだろうから)、わが社の上層部にもどうやら「ワールドカップ・ウイルス」がとりついたようで…。


「日本代表の次戦、チュニジア戦は午後3時30分キックオフであるため、10F会議室での観戦を認める」との通達が回りました。


 思わず「馬鹿じゃないの?」と吐き捨ててしまったワタクシ…。

 いや、そこまでしていただけるなら、もちろん観ますよ。観ますけれど、んなもの本気で観たかったら、会社半日休むとか、フレックスタイム制を利用して3時までのコアタイム終了後、ダッシュ&タクシーで帰るか国立にいくかすればいいじゃない。いかにワールドカップが偉かろうが日本代表が活躍しようが、仕事とは切り分けるべきでしょう?ワールドカップはサッカーだけじゃないし、オリンピックだってなんだって、日本代表選手が活躍するスポーツは山ほどあるんだから!

 まさに、思考停止とはこのことでしょう。賭けを募れば社長おん自ら「ありがとう」だし…、調査室(うちの会社はお堅い調査機関でもあります)では「ワールドカップ日本代表の試合に対して、各社がどのような対応をとったかアンケート調査する」って言ってるし…。
 私も、舞い上がっていることは否定しませんが、日本中がサッカー熱に取り付かれているように見えても、全員がそうではなくて、苦々しく思っている人が必ず存在するであろうことは認識していますし、サッカーが好きだからこそ、仕事とは切り離すだけの判断力は残っています。

 トップがそれをできないなんて、なんだか、情けなくって会社やめたくなってしまいました。

 私と共にサッカー好きの同僚M氏は、「周りの人に話し掛けられてゲームに集中できないのが嫌だから、半休とって帰る」と言ってます。やっぱり、正しいファンはこうじゃなくっちゃね。


◆◆ワールドカップ・ウイルスの特徴◆◆
潜伏期間10日程度(ワールドカップ開幕から自国代表戦の開始までが一般的) 
4年おきに爆発的な流行が見られる
日頃サッカーをあまり見ない、免疫のない人ほど顕著な症状を見せる傾向がある

おもな症状:
・周りの人間にむやみにサッカーネタを振りまいたり、試合の感想を書いたメールを送りつけたりする
・代表の試合日を中心に生産性が激減し、とりわけ、コンピュータのリソースがサッカー関連ニュースの閲覧に大規模消費され、パフォーマンスの低下が発生する
・ワールドカップ/サポーター/代表と名のつく事象に対しては善悪の判断が働かず無条件に迎合するなど思考停止状態に陥る
・通常は、約1ヵ月で症状が緩和され治癒に向かうが、4年後に再発し、慢性化に至るケースがある
・まれに、脳幹にウイルスが浸入すると、あたりかまわず叫び、川に飛び込む、ガラスを蹴破る、焼身自殺を図るなどの末期症状に至ることもある


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