猫の足跡
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| 2002年06月25日(火) |
厄日その2、お茶汲み騒動 |
遂にやってしまいました。OLが一度は通る道「お茶汲み騒動」…。
うちの会社は原則としてアシスタントやアルバイトがいないので、庶務事項は気付いた人が…といいつつなんとなく各フロアの女性がやっています。デスクワーク中心で、女性もそれなりに人数がいる他の部署は問題ないのですが、私の部署は出張も多いうえ、フロア移動で今年4月から女性が一人になってしまったのが、今回の騒動の始まりでした。
3月にフロア移動の話があったときに、庶務事項をカバーできないのが見えたので、ボスをこっそり会議室に呼び出して、 「お客様がいらしたときに困るハズなので、私がいない日の対応をよろしく。具体的には、同僚2人のどちらかが、朝ポットにお湯を入れて、来客にお茶が出せる体制だけでも作っておいた方が良いと思う」と依頼しました。
ところが、ボスいわく「蚊取犬さんがいる日に全部やってもらうのは、一人に負担が集中するので良くない、いない日に同僚2人だけでやるのもおかしい、フロア全員(おじさん含め)でやるべきだ」とのこと。
「いやー、そうは言っても、いきなり皆にやれっていうのもなんですし、ポットに水入れて電源オンするぐらいでそんな手間のかかる話をしているわけじゃないんで、いない時にやってもらえれば、というよりもお客さんとお茶を飲みたいおじさんに迷惑がかからなければ、私のことはどうでもいいんですけど…。大体、負担云々の話で言えば、今までもやってたことで、お茶関連以外にも色々あるわけですから、それがどうこういっているわけではないので勘弁してください」としつこく頼んだのですが…。 思い込んだら百年目のうちのボス、「僕はそういうのいやだから」とこちらの迷惑を顧みず、部署の打ち合わせで「庶務事項(のためのお湯を電気ポットに入れること)は気がついた人がやるように」とやられちゃいました。ただ、具体的な指示ではなかったので、「これじゃあ誰もやらないぞ」と安心したのですが。
その後しばらくは出張も少なかったので、あまり目立たなかったものの、「気付いた人がやれ」ってひとこと言ったからって、全く自分のことと理解していないうちのおにーさんたちがやるわけもなく、ましておじさん達は…。 私が朝立ち寄りで出かけた先から戻ってくると、お湯の入っていないポットの前に、おじさんがいつものようにお茶を飲もうとして断念したと思われる、湯のみが「ドーン」と置いてあったりするわけです。
けっ、こっちの言ったとおりに対応してくれないから、結局誰もやらないじゃん。ボスもあれだけ主張したんだからせめて自分くらいはやれよお。と思ったりしてたのですが、ここのところ、出張が多くなりつつあったので、再度ボスに3月と同じ内容を依頼しました。
…。すると、また同じ事を言うではないですか!「おっしゃることはわかりますが、気付いた人といって、これまで誰もやってない実態があるので、対応を依頼しているのですが」と説明しても、「蚊取犬さんだけの負担になるのはおかしい」の一点張り。…だから負担ってさあ???…。結局、なんだか平行線のままの印象がありながらも「対応するから」と押し切られて…。
翌日は出張でした。そのさらに翌日朝、出勤して普段と同じように、ポットにお湯を入れようとすると、もう入っている。 …??昨日電源落とさずに帰ったのかしら??それとも…。いつも一番早く8時過ぎに出勤してくるおじさんの片割れIさんに「お湯入れていただきました?」と確認したら「うん、まあ」…。「うちのボスが何かいったんですか?」…「うん、まあ」
おいおい、私はそんなの聞いてないぞぉ。
慌てて、ボスに確認しようと思ったものの、当日はあちらが出張。仕方ないので同僚に問いただすと、「ボスから蚊取犬さんだけに負担が集中してるから気がついた人が朝お湯をポットに入れるようにと回覧があったんだよね。僕はそれじゃあ朝早く来るIさんがやる形になっちゃうから良くないんじゃないかなってちょっと言ったんだけどね」とのこと。
「!」これどういうこと??
「蚊取犬だけに負担が集中しているから他の人間もやれ」 →こういう言い方したら、私が嫌がっているみたいに受け取れる
「朝、気がついた人がやれ」 →いつも早く来るIさん狙い打ちになる
私の依頼した内容と全く違うことを、何の相談も無く、当事者の私を抜いた全員に回覧するって、余りに無神経では!?
うちのボスのことだから、間違いなく悪意は全く無いんだろうけれど、あまりに配慮が無さ過ぎる。とくにこの手のジェンダーがらみのものは、非当事者がいろいろ言うから注意して欲しいのに。
思わず怒りに震えちゃいましたよ。中身は実にくだらないことなんだけど。
もう一度、ボスと2人で話し合っても良かったんだけれど、ボスが「一人に負担させるのはかわいそう。皆で公平にやるべき。」という(彼の立場からは)完全な善意に基づいた信念を持っているだけに、こちらの言い分は絶対に理解してもらえないだろうし、これまでの経緯(私からボスへの2度の依頼内容)を他のメンバーが知らないだけに、「蚊取犬は男と同じ仕事してるからって、他のフロアの女の子がやってるお茶くみを嫌がってる」みたいなヘンな誤解を受けるのも嫌だったので、一晩考えた結果、公開対決することにしちゃいました。
朝のうち、同僚に「今日、ボスとガチンコ対決するから嫌な思いとか面倒かけるかも…先にあやまっとくね、ごめんね」と根回ししておいて、始業後にゴングです。
ボスに「お話があるんですけど」
「私の出張時に来客対応のお湯の手配をする人がいないから、不在時の対応をとってくださいと依頼していた件について、フロアに回覧があったようなんですが、私のところには回ってきていないんで、見せてください」と切り出して、戦闘開始。
周りにしっかり聞こえるようにでかい声で、
「普段の日は蚊取犬がやるから、いない日の手立てだけしてくれって言っただけなのに、どうしてこういう内容になっているんですか?」
「3月に対策を依頼してから数ヶ月、一切(実効ある)手立てをとってくれなかったからまたお願いしたのに、なぜこんな形を取るんですか」 「朝来て、気がついた人がやれという内容では、毎日朝早く来るIさんがやることになってしまいます。負担云々言うのであれば、私からIさんに負担が移動するだけです」
とこれまでの経緯と、自分の主張を繰り返し、まずは周りに「今度の件は私のせいじゃないよ!」光線を撒き散らしました。
自称フェミニストのボスも「良かれと思ってやっただけで、そんなに怒る理由がわからない。負担はみんなで公平にすべきだ」と言い返し…。 10分以上がんがんやりあって、疲れたあたりで、周りの助け舟を期待…。でも、流石に(ウチのお馬鹿正直なフェミニストボスを除いて)普通の男性は、この手の「お茶汲み論争」に下手に関わると大変なことになるのを十分承知しているから、遠巻きに見ています。
と、ボスってば「じゃあ、みんなでどうするのが一番いいか決めよう」なんて言い出して会議室でフロア6名の合議に…。ああ、馬鹿らしい。
そこで、やっと同僚が「いきなり、気付いた人にやれって回覧すると、実質Iさん名指しでやれっていっているようなものだから、蚊取犬さんが悪者になっちゃいますよね」と助け舟。
さらにおじさんその2も「いやー、ホラ、蚊取犬さんがやりたくないとか言ってるわけじゃなくって、普段やるからいない日にはって言ってくれてるんだから、それでいいじゃない、いない日に皆で公平に分担しようよ」とか。 そしたら、別の同僚が「でも、僕としては、今までは何も感じなかったけどここまで問題になっちゃうと、明日から毎日蚊取犬さんにやらせるのも、何だか負担になるからルール作って欲しい」なんて言い出して…。 結果として1時間以上を無駄にした挙句、「月・水・金はウチの部署で気付いた人。火・木はおじさん部署で気付いた人」がやることで決着。結局、Iさんと私の二人体制になったようなものでした。ばからしい。
あー、疲れた。本当に疲れました。昨日から厄日続きです。
日頃、男職場は気が楽だけど、こういうときにしんどいわー。女の子の同僚か、庶務の女の子とかバイトさんが欲しいよお。
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