猫の足跡
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2002年08月25日(日) 幼馴染がお水の花道!

 ってのは大嘘で、単に某地方都市で高級クラブのピアノ弾きを始めたというだけなんですけど。

 それでも、お水の世界を垣間見ることができてなかなか楽しいらしいです。ホステスのおねぇさん(ってY嬢は言っているけれど、大半は年下だろうと私は踏んでいます)たちはみな、とても優しくて、ぽーとしたY嬢を「先生」と呼んでいろいろ親切にしてくれるそうです。中には酔っ払ったお客さんが「俺はこのお姉さんと飲みたいんだ」とか言いながら絡んでくることもあるようですが、そうすると、ホステスさんたちがうま〜く「ね、○○さん、ピアノの先生はお酒飲んだら、弾けなくなっちゃうからだめなんですよ。また今度にしましょ、ね、それよりも、お好きなあの曲弾いてもらいましょうよ(はあと)」とかなんとか言いくるめて撃退してくれるとのこと。「私にはとうていまねできない技なの」…そうでしょうねぇ。
 そして、マネージャーの心配りときたら、すごいらしい。「ちょっとね、風邪気味で体調悪いし疲れてるな〜とか思ってると、誰にも何も言ってないのに、“どうしたの、元気ないね”とか気を使ってくれるんだよ〜、なんか素敵なの」とぽわ〜となっている様子。「いや〜それができるからマネージャーやってるんでしょう。お水のおねぇさんたち束ねるには、顔色一つでなんでも分からなくちゃ」と言ったら、「そうだね〜、私、ひょっとして好かれてるのかも、ってドキドキしてたんだけど、違うに決まってるよね〜」……ごめんっ!!傷つけちゃったかしら???もしかしたら、ひょっとすると、そうなのかもしれないけれど、あなたの男を見る目のなさだけは良く知っているから、やっぱり断言しちゃおう。「違うって。みんなにそう思わせるのがマネージャーの腕の見せ所なんじゃない?」

 そんな彼女の唯一最大の悩みは「ジャズピアノがうまく弾けない」ことだそうで…、ちょっと耳の肥えたお客さんからは、「もうちょいまともに弾ける曲は無いのか」といじめられ、また、弾けない曲のリクエストに苦しめられたりしているんだとのこと。「でね、お店のバーテンさんが慰めてくれたんだと思うんだけど“前の人は上手だったけど、おじさんだったから華が無かったんだよ。やっぱり若い女の子じゃないとね。Yさんが入ってくれてよかったと思うよ”って言うの。私、すごく傷ついちゃった」

 確かに、プロとして仕事をしている以上、本業が貶されて洋食を褒められてもうれしくないものですからねぇ。やっぱり、何の仕事にせよ、プロとしてお金を貰うのは色々大変なんだなぁ。
 
 というわけで自由が丘のイタリアンで美味しいパスタ(小柱とトマトとアスパラのソースが絶品でした)その他を食べつつ、あっという間に3時間。
 いやはや、予想通りこの業界の話は外から聞くなら本当におもしろい。今後の報告も期待していますよん!

※フレンツェン、来シーズンのザウバー移籍決定!おめれとう。
 やっぱり、F1界はいいドライバーを見捨てないんだなあ。と一安心。
 今シーズンの鈴鹿でハインツの走りを見られないのは残念だけど、来年を待ってます。


キューピー |MAIL