前を歩く村上くんがふと立ち止まって、振り返る。そのまま大きな手の平が伸びてきた。 「ヤス。暇やぁ」 本当に暇そうに首の辺りをぼりぼり掻きながらそう言った村上くんは、言いながら俺の所に寄って来た。 「なに、村上くん。寂しいんですか?」 その姿がちょっとした小動物(犬とか)のようで(や村上くんは実際そない小さくはないねんけど)愛敬のある目がじっ、と俺を見るから思わず本音で聞いてしまう。そうしたら案の定、 「寂しいなんて言うてへん。俺は暇や、言うたんや」 大真面目に訂正を入れられて、素直やないなぁ、と思った言葉は今度は内心に留める。こんな時、暇や暇やと大騒ぎする村上くんは、実際まぁ暇なんやろうけど、それ以上に人寂しかったりしているんやろうなって事を俺は知ってる。そやけど相手が俺やからなのか、そのまんま「寂しい」とは言えへん村上くんは、それを隠すように暇なのだと胸を張る。「構ってくれ」イコール「寂しい」って言ってるようなもんなんやけど、そう言われへんのは年上のプライドなのかも知れない。 「なぁヤスぅ。俺、暇やねんて」 だいたい、普段は安田って俺が嫌がる名字呼び捨てやのに、こんな時だけ「ヤスぅ」とか言うて、ちょっと甘えた声になって。くるくると大きな黒目がちょっと湿って(いや人間やねんから潤んで、言うた方がええんか)またじっ、と俺を見上げ…るって言うか、俺のが背が低いのに何でか上目遣いやし。絶対この人、今自分が他人からどう見えてるか知っててやってるんやろなぁ。 俺からしてみたら、横山くんより村上くんの方がよっぽどジャイアンみたいやと思う。そしたら俺はジャイアンが大好きなスネ夫かも。 「寂しいんやったら、遊んであげますよ」 「やからぁ、寂しいんやなくて、ひ・ま・な・の」 「やから、寂しいんでしょ?」 「ちがうー言うとるやろぉー」 「わかりました、ヒナちゃん」 そんな会話も楽しかったけど、このまま続けて本気でキレられたら困るし、懐柔策を取ることにする。 「章大、て呼んでくれたら構ってあげます」 やって、今やったらそう呼んでくれそうな気がしたんやもん。 言われてぱちん、と一回瞬きをした村上くんは、瞬間的に八重歯を見せて笑った。あんまり鮮やかでちょっと惚けてしまったら、肝心の言葉を聞き逃した。 「しょーた、暇ー」 「ちょ待って、もう一回」 慌てて泣きの一回を入れるけれど、 「もう言うたもん!約束どおりはよ構えや!」 半ば脅迫的に迫られて、それはそれでまぁ、悪くないかとつい笑顔になってしまった。 ▼0:04(はみ出た) 帰って来たよぉーーー!!! と、遠い我が家に辿り着いて嬉しくなるくらい、疲れ果てて帰って来きました。 もう絶対年々疲れやすくなってる気がする…と鬱になるくらい疲れました。でも楽しかった!(結局) レポは今度こそ頑張ってしようと思うんですが(言うだけ)今日はちょっとムリです…。 と、言う訳でレポは書かずに小話はふたつ。 わたし的に名古屋を集約した倉雛(やっと来たー!と大満足)(最近グズグズ飢えてたからね!)と、栄地下で東と立ち読みしてうっかり萌えに萌えた歩誌の安雛。歩誌はこれだけで一週間は語れるくらい満足度高かったです。本当に、どれもこれも興味深くて、色々語りたいので、また追い追い。 とりあえず今遠征。 ○幻の手羽先(山ちゃん) ×味噌煮込みうどん(山本屋) ×ひつまぶし(りょう丼という鰻屋さんはあったがアヤシかったので入らず) ×ういろう(ていうか土産全般買う気力なかった) ○MEDI STORE(ファインハートのブルーを買った♪) ×Rouge vif(花サンダルはやっぱりなかった…名古屋店は白と黒のみ) ○cavacava(ので頭来て新作白ミュールを衝動買い) ○uzu(店員さんがENDLIファンの人だった笑) ○名古屋ジャニショ(デコ全開の茄子レンジャーに最萌えvvv) 手羽先マジ美味かった…生まれて初めて手羽先を美味しいと思いました。今まで食べたのは何だったんだー。 以上、本日終了。気力があればまた明日に!
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