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2002年04月07日(日)   陰陽師


ちょっと前に大ブームだった(今も?)陰陽師ものですが、ブームに遅れてのったわけではなく再読。(言い訳)岡野玲子氏のマンガ「陰陽師」の原画展に先日行って来たので、再び自分の中で燃えるものがあったので。
これは前述のマンガの原作なのですが、もうすでに別世界を創ってますからね。こちらとあちらでは。別個のものとして十分楽しめます。でも、共通する点が、晴明と博雅の掛け合いの妙。間がよいのですよ、とっても。



「なあ、晴明よ――」
 博雅が言った。
「人とは、いつか、死ぬのがよいのだな」(略)
「おまえは、優しい漢だな」
 黙っていた晴明が、ぽつりとつぶやいた。


夢枕獏:陰陽師,p.329,文藝春秋.






ゆそか