あの人が好きだから。やわらかな彼の言葉を大切にしたい。それが真実だと思いたい。それを信頼だというのなら――なんてくすぐったい感情なのだろう。もっと女々しくて弱々しく、情けないものだと思っていたのに。和泉桂:キスをもう一度,p.279,講談社.