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2002年04月27日(土)   ST 警視庁科学特捜班


キャラクタの個性の強さで読ませる話かと想像していたのですが、そんなことない。殺人と裏組織、全てを俯瞰し影で操っている(っぽい)人間。それぞれの意図が交錯して、殺人の輪郭をよりぼかしている。そのストーリーの展開が絶妙。
ストーリーとは関係ないのですが、作中のプロファイリングのパタン説明が詳しくてかなり興味をもちました。



「(前略)社会を営むためにルールを定める。でもそのルールがすべての個人にマッチしているわけじゃない。犯罪というのはすべての個人に内在している。だからさ、犯罪というのは反社会的ではあるけれど、反人間的ではないんだ」


今野敏:ST 警視庁科学特捜班,p.235,講談社.






ゆそか