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2002年08月12日(月)   千年王子/長野まゆみ


1年に1回くらい、長野氏の本が読みたくなるんですよね。
たぶんストーリィの1/5も把握しきれていないと思うのですが…。(だって、長野氏の作品って、その独特の世界観を掴むのが難しいんだもん)
長野氏って、少年の曖昧さみたいなのをよく描かれますが、今回のお話はその少年という性別さえも曖昧。輪郭の定まらない不思議なかんじでした。



「……忘れられても、忘れない。本来はそれでいいはずぢゃないか。(中略)生きていてほしいと希むのは、そういうことだろう。(後略)」


長野まゆみ:千年王子,p.159,河出書房新社.






ゆそか