2002年08月16日(金) |
エミリー Emily/獄本野ばら |
やはり野ばらさまのお話は乙女必読の書です。 帯にまで、「乙女の魂を持つ者だけが理解できる」なんて書いてありますし、自称ヲトメ志望(笑)の私としては読まないわけにはいきません。 野ばらさまの本を読むと、「世界ってなんて残酷で美しいのでせう」と呟きたくなります。この乙女な口調がポイント。 野ばらさまの普段の生活って、いったいどんなんでしょう。やはりブランド(特にVivienne WestwoodやCOMME des GARCONS)を着てらっしゃるのでしょうか。 この本には「レディメイド readymade」「コルセット corset」「エミリー emily」が収録されていますが、どれもゴシックな乙女話。ちょっとだけでもトリップしたい時によいです。
「(前略)人は誰もが今も昔も、コルセットをつけて生きているんですよね。常識とか倫理とか体裁とかいろんなものに拘束されながら生きているんですよね。何かに拘束されるということが、生きるということなんですよね。(後略)」(「コルセット corset」)
獄本野ばら:エミリー Emily,p.77,集英社.
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