2002年08月18日(日) |
コズミック 世紀末探偵神話/清涼院流水 |
やっと読み終わりました。この忙しいときにこんなのに手をつけて…と自分でも思ってはいたのですが、無駄でした。手をつけたら読了せずにはいられない種類の本でした。つまりおもしろかったってことですけど。 まさにエンタテイメント。これをミステリとか探偵ものとかと分類することはできませんね。それを期待して読むと、ちょっと違うかもしれません。 「今年、1200の密室で、1200人が殺される」という密室卿からの予告を皮切りに、1日最低三人の殺人が日本全国で続く。状況は全て密室、被害者は全て一瞬のうちに首を切断され、背中には"密室"の文字。1億2千万人が被害者にも容疑者にもなりうる。 名探偵集団JDC(日本探偵倶楽部)の探偵たちは、この事件を解決できるのか。 という内容。これだけでも、胡散臭い(ごめんなさい)内容だと思いますよね。でも、エンタテイメントだからOKなのです。様々な密室のパタンに驚き、探偵さんたちの妙な推理方法に驚き、そして結末に素直に驚きましょう。
「(略)――謎などありませんよ、あるのは論理的な解決だけです」
清涼院流水:コズミック 世紀末探偵神話,p.610,講談社.
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