| 2003年06月11日(水) |
バッテリー�掘銑后燭△気里△弔� |
++ 野球に必要なのはチームワーク、という顧問の言葉に耳を貸さず、仲間と打ち解けることもなく、自分がマウンドに立つことだけを目指し練習を続ける巧。巧の枉げられない意志、潔癖さ、才能が、豪との部員たちとの溝を深める。 ++ 確かに野球っていうスポーツにおいて、チームワークは不可欠。顧問戸村のように、協調を押し付けるのもどうかと思いますけど、それ以上に、自分のためにしか野球のできない巧って…。不器用すぎてかわいそうになってきました。 そんな巧の気持ちもわかってしまうけど、チームとしての野球もしたい豪の心中も複雑ですよね。大丈夫なのか、このバッテリーは…。 そしてそんな不安材料だらけのバッテリーを指揮するキャプテンの海音寺くん。なかなかのすてきキャラですね。純粋に野球の好きな野球少年ってかんじで、がんばれ!と応援したくなります。 さてさて、全国大会ベスト4のチーム横手中との試合はどうなる?
「(略)おまえって、自分のためにだけしか、怒ったり、戦ったりできんのんじゃ。わかってた?」 「だから、何だよ。何、ごちゃごちゃわけのわかんないこと言ってんだよ。おれは、マウンドに立てればそれでいい。マウンドに立って、おまえにむかって最高のボールが投げられるなら、ほかのことなんかどうでもいい。そう思っちゃうんだから……だから、しかたないだろうが」
あさのあつこ:バッテリー�掘�p.191,教育画劇.
++ 横手の天才バッター門脇を抑える巧の最高の球を受けた豪は、巧の成長に自分がついていけるのかという不安に襲われる。不安はすぐに現れた。巧のボールを迷いなくキャッチすることができなくなった。そして、豪の不安は巧に伝わり、バッテリーは崩れていった。 ++ だーっ!いらいらします。 これまでは顧問とか上級生とか学校に抗ってきた巧と豪のバッテリー、横手中との試合の後、自分と向き合って戦わなければいけなくなります。でもって、お互いにお互いの気持ちがわからなくなって、もんもんとするわけで、ヤりたいならヤっちゃえ(?)ってかんじ。 このバッテリーの乱れの原因、横手中の5番ショート瑞垣。彼はすごいです。彼の内面は複雑そう。単純に野球が好きってだけですることのできない分、この方も不器用なのかも。でも、その不器用さを周囲に悟らせないだけの頭の回転が彼にはあるんですよね。 その瑞垣くん曰く「おれは、姫さんみたいなタイプが好きなんや。才能があって、プライドが高てく、お美しくていらっしゃる。生意気で、自分勝手で、自信過剰で、他人のことなんかチラッとも考えない。傲慢で、冷静で、妥協しなくても生きていける。最高やね。最高に嫌なやつやないか」な巧。瑞垣くん、見る目あるよ。 次巻では、バッテリーの復活なるのでしょうか。
おまえ、ここまでかもしれないって、ここまでが精いっぱいだって、もうだめだって、自分のこと感じたことあるか?他人のしんどさや苦しさを、痛みや辛さを、ちらっとでも、わかろうとしたことあるか?なんで、なにも言わんと立っとるんじゃ。ここまで近づいてきたくせに、なんで、なにも言わんのじゃ……巧、俺は、どうしたらいい?おれは、おまえのキャッチャーを……。
あさのあつこ:バッテリー�検�p.196,教育画劇.
++ 豪に向かって投げる楽しみ、巧のボールを受ける喜び。それを再び感じたふたりは再びバッテリーに。 しかし、お互いの葛藤は続く。だが、葛藤し続けてでも、離れられない。 新田のバッテリーとナインは、横手中との再戦に向けて始動した。 ++ 瑞垣さん…やばいヒトです。S?M? この巻、わきキャラが続々おいしいです。青波くんも、海音寺くんも。 そして、ピッチャーの豪ではなく、豪個人を知りたくなった巧。がんばれー。 なんだか本当にこの本、児童文学?と疑いたくなるこのシリーズ。 現在刊行されているぶんの最新刊。これであと少なくとも1年は新刊が読めないんですね…。早く次巻を。
「知らないことは、知りたい。おまえが本当は、どういうやつなのかとか、知りたい。なんも知らんもんな、おれ」 「お互いさまだろうが」 豪は、声を出さないで小さく笑った。立ち上がり、ミットをはめる。ボールを巧に渡し、視線をマウンドにむけた。 「行くか」 「了解」
あさのあつこ:バッテリー�后�p.155,教育画劇.
|