熱帯マンゴー日記

2002年11月26日(火) 十二国記第二十七話 風の万里 黎明の空五章(ネタバレ)

お前、生きてたんかい!?

さてさて、物語が動き始めた「風の万里 黎明の空」五章です。
恭国の王宮に送られた祥瓊。
珠晶ちゃんに全く敵わず(当たり前や!)、「あなた嫌いなの」とか色々ズバズバ言われておりますが、悔しがりつつもじっと我慢の子の祥瓊。

珠晶ちゃん、もう言いたい事言う爆弾全開でござりまする〜。
隣で供麒もタジタジ。珠晶ちゃんの尻に敷かれておりました。
駄菓子菓子(忍たま乱太郎のギャグでした(^-^;)、だがしかし、供麒の顔、老けすぎ…。まあ供麒だからいいけど…。
でも、原作知らない人が見たら、珠晶ちゃん、すごく高ピーな子に見えたのではないでせうか。おいらも、「図南の翼」読む前は、彼女の事を偉そうな子だなー、なんて思ってたし。ちと心配です。
誤解を解く為にも、やっぱりここは「図南の翼」のアニメ化しかないね!

でもって才国。
四阿(あずまや)で采麟に髪を梳かしてもらう鈴。
「景王なら私と慰め合ったり、友達になれるかも」と言い張る鈴に、采麟は寂しそうに「同じ国の生まれでも憎み合う者もいる」と返す。
その時に側にあった木の枝を折るんだけど、「華胥」と掛けてますねぇ。読んだ人ならピンと来る場面でした。
一方、采王も元に梨耀様が訪れる。そこでも会話で、梨耀が前々王の寵姫で国政にも参加していた並々ならぬ才の持ち主だったことが明かされるのね。
前々王を倒す動きが出た時、梨耀が反扶王派に力を貸したって事も判ったし、でもなーんであんな人になってしまったのか謎っす。
采王もただ優しいだけの老婆でなく、言う時は言う強さを持った女性だってことがよく出てました。
でもって、後は大体原作通り(書くのが面倒になったな(^-^;)で、鈴はちと世間を見てみなさいと言われるけど、なーんにも判ってない鈴は泣くだけ〜〜。
采王様が色々とありがたいお話をしてくれるのに、全く通じてないのです。
鈴を見送る時の采王様のお言の「人生は喜びも半分、苦しみも半分」って箇所は、ジーンと来ました。幸せは自分の心の在り様〜〜。ううっ、何だかおいらが諭されてる気分になりました。
人間、こういう風に生きられたらいいけんど、エゴエゴ一杯自分可愛さで生きちゃうのよね、実際は。普通の人間は鈴みたいなのが多いのかな。おいらも含めて。
采王が贈った言葉も悲劇のヒロインに浸る鈴には届かないのであった…、トホホ。

次の場面は慶。陽子パートは何だか安心して見てしまふ(^^)。
下界に下りる事に決めた陽子。
たくさん悩む事がまだある陽子だけど、やっぱり強くなったね!
先週は大分切れまくってたけど、第一部で山を越えたんで、祥瓊や鈴よりもたくましいっす。これ以上漢っぷり上げてどーすんだ(笑)?今に景麒を片手で持ち上げちゃうゾ。
先週出てきた写生大会の絵の話は、過去の自分が人の顔色を見て生きてきたっつう象徴のようなものでした。

マタマタ、鈴パート。早くも船が巧国の港に入ります。
采王に感謝しつつ、大金を界身からおろすと、朱旌のテントを見つけ、懐かしくなって入ってみる鈴。
そこは陽子の面倒を見た玉葉のいる朱旌の一座だった。でもって、座長が実は、鈴が昔いた朱旌の一座の座長の娘だった(って、座長、歳いくつ?百歳は確実に越えてるよな?)。
うわぁ、伏線張りまくり!仙籍に入った事とか、前にも海客の面倒を見たとか、世間話に花が咲く鈴と朱旌たち。
話の流れで、又別の海客が今一座に居る事を知った鈴は、そいつに会いに行く。

でもってねぇ。いたのよ!浅野が!
鈴が話し掛けると、逝っちゃった目をした浅野が、「日本語だ!フラグ(をい!)が立った!ゲームの始まりだ」とか訳判んないこと言って、鈴に拳銃をつきつけるのだ。
拳銃なんて知らない鈴は「頭大丈夫?」ってな感じで心配するけど、浅野は狂ってるみたいなのでした。でもって続く!

拳銃はどうやら虚海に流れ着いた物のようです。辻褄合わせたな、脚本家!
んで、文化程度が明治で終わってる鈴なんで、拳銃なんて見たこともないし、浅野が「フラグ」だの「ゲーム」だのと言っても、鈴は英語なんて知らないのでチンプンカンプンな訳です。ちょっと二人のギャップが可笑しかった。シリアスな場面なんだけどね。
この分だと、鈴の旅に浅野が加わりそうだけど、まさか清秀が出てこない、なんて事になったら、あたしゃ怒るゾ!

来週は陽子Meets蘭玉♪
陽子は白馬の王子さまの章をお送り致します(嘘)。でも次回予告の画面見てたら、そんなタイトルが浮かんだのです。

妖魔に襲われる蘭玉「きゃあああ!」
突如現れた赤毛の少年が妖魔を切り倒す。
少年(陽子)「大丈夫ですか?娘さん」
蘭玉「あなたは…?(素敵なお方)」
アホやな、おいら…(^▽^;)。


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