某所の解説によると、30半ば過ぎにして未だフリーターのカンスケが就職先を探す話、だそーだ。 確かにそんな話だが〜〜。 中身は相変わらず濃い!
花倉の乱の働きによって、今川の新当主・義元の御前に召し出されたカンスケ。 褒美をいくらでも遣わすぞ、と言う義元に、カンスケは是非仕官をっ!と頼むけど、義元は冷たくあしらう。 もうね、タニショー演じる尊大な義元が冷酷かつ優美で最高! 史実に基づくと、その時の義元は17歳だったそーだ。ドラマではさすがに17には見えんがの(笑)。 まあ、今川は足利将軍家の分家から出たという名門の家柄だし、母親は京の藤原の流れを組む公家の出の義元が、小汚い浪人でしかも不具のカンスケに冷たくするのも分からんではない。 それから、義元は還俗したばっかりって事で、生え揃わない髪の毛を隠す為に、頭巾を被ってるという細かい演出が何かツボでした。 普通だったら、もう髷結ってるよ。 しかし、藤村志保様演じる寿桂尼様が出ると画面が締まるなあ〜。 (何かもう「様」付け) さすが、市川雷蔵様の相手役だった女優さんだ。
一方、乱に負けて、甲斐の前島氏の元に逃げ込んできた福島が討ち取られる場面は迫力ありました。 田辺誠一君演じる武田家家臣・小山田有信がその時の大将だったんだけど、もしかして田辺君、初めての時代物なのかな? 超大物ベテラン陣に混じって力んで演じてるのが可愛かったです。 まあ頑張ってくれ。 今回は晴信の所へ三条の方が越し入れだったんだけど、お床の場面はちと気恥ずかしかった。ププッ。 信虎パパは相変わらず切れまくりでした。 放逐までの伏線がどんどん張られて行くゼ。
んでもって、今川に仕官を断られたカンスケが次に向かった先は、隣国相模の北条家。 何だかカンスケ、必死だな、をいっ。 北条の家臣の中に上杉管領家(まだこの時点では、上杉は長尾家「←謙信の実家」に乗っ取られてない)の内通者がいるという情報を手に入れ、それをネタに仕官を頼もうとするカンスケだったけど、氏康パパ(すまん。蜃気楼での氏康の渾名が「氏康パパ」だったのだ。主役の三郎景虎の実父なもんで)のが役者が上手でした。 後の名君と言われる片鱗が見えたヨ。 優美な今川に対して、北条の雰囲気って質実剛健って感じだった。 いいよっ!いいよっ!北条! こんなに武田以外の家も濃厚に描かれていて、とっても嬉しいっす。
でもって、カンスケが今川に居たっつうのが北条にばれて続く! 今回も褌は0でした。ナハハハハ。
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