熱帯マンゴー日記

2007年08月24日(金) ボーダー・ライン

オヒサです…。
BLのドラマCDを借りる事が出来たので、暫く耽溺しておりました。
で、No.1にはまったのがコレ。
久能千明氏原作のサスペンス物です。
グレイ・ゾーンシリーズの2作目ですが、話は1作目よりも2年程過去に遡りまっす。
グレイ・ゾーンでは脇役だった弁護士・由利潤一郎の過去話。

ド派手なカッコで個性を主張しゲーム感覚で弁護を請け負っていた軟派な弁護士由利&硬質な美しさを持つ刑事真行寺佳也(かや)の二人の愛の行方に、真行寺が追う事件が絡み、やがて意外な結末を迎えるハードサスペンス。

キャラ案内兼感想↓

・由利潤一郎(v.三木眞一郎)
柔らかい物腰だけど食えない印象のとらえどころのない男です。どうやら裕福な家庭出身のようで、努力せずとも欲しい物は全て手に入れる事が出来た環境だったので、本気を出した事は全くなし。
その彼が佳也に出会い本気の恋に落ちて、どんどん変わっていく様の描写が丹念に描かれていて良かったです。(CD3枚分なので濃密にドラマを描く事が出来たのも勝因)
CD3枚目の二人の心の内を吐き合う場面は一番の聴き所でした。
自分の追う事件(麻薬関係っす)に恋人を巻き込みたくない佳也と、事件とは無関係でいて欲しいと訴えながら愛する佳也を守りたい由利と、其々の気持が痛い程分かるので余計切ないっす。
ヌラリヒョンとした演技から情熱的な切羽詰った演技まで見事演じきった三木さんを見直しました。
っつうか、ちょっと嵌りそうな感じ…。
今回はネタバレは避けますけんど、どんな結末でもしっかりと受け止めて生きている由利は本当に強い男でした。

・真行寺佳也(v.鳥海浩輔)
まっすぐな気性で心根も美しくついでに美人な刑事さんです。接触過敏症というか、人に触れられるのが苦手なのが短所。なので、警察内でも同僚達から少し離れているような雰囲気です。
そんな彼が出会ったのが真逆な性格の由利。自分に付きまとう由利に辟易しつつ、徐々に心を許して行く過程はドキドキ物です。
一方で元同僚が絡んだ麻薬事件を調べていく内に、その事件には政財界の大物が絡んでいる事を知り、危険を承知で、由利にも全てを隠して自分の手で事件を決着させようとする佳也。
だが、そんな彼に訪れた結末は…(以下略)。
堅かった男が愛によって艶っぽくなってく様は究極のエロスです。
佳也を演じた鳥海さんの事はあまり知らなかったのですが、普段は普通の青年声なのにあの場面では中々色っぽくて、そのギャップがたまりませんでした。

・片岡亜久利(v.小杉十郎太)
佳也の上司でキャリア(でも年下)。実はグレイゾーンの主役であるのを、このCDを聞いた後に知った。
佳也とは上司部下の間柄ですが、良い友情を築いてました。
小杉さんの渋くて豪快な声で、どうしても彼が3人の中で一番年下には聞えませんでした(笑)。

某T村氏の小説のおかげで一時期警察物はよく読んでまして、最近はご無沙汰だったんだけど、久々にこのジャンルを聞いたりしたら、やっぱり面白かった。
事件が絡むのでどうしてもドラマチックな展開になるしね。
って事で、原作本を注文してしまいました。


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