取引先である大東亜有機の要請でISOの取得に乗り出した喜美津化学。実質的な先導役を務める弘はその膨大な作業に追われているが、悩みの種は遅々として進まない製造部の文書作成。ところが当の本人たちは弘の目を盗み、時を同じくして行われる消火競技会の練習に熱中。しかもプライベートでは前原が母・佐知子に弘との関係を明かしたことで、弘と佐知子は口もきけない気まずい状況が続いていて…。次々持ち上がる難題に煮詰まった弘に前原が施した解決方法とは!?
待ちに待った3年ぶりの許可証シリーズの新刊です。 本屋で買うとハシゴになるかもしれないので、今回はネット通販で予約して、やっと今日届きました。 届くなりむさぼるように読んでしまった。
前回からのISO取得作業の話がメインで、いつもはてんこ盛り(笑)の濃厚シーンは1回だけ。(やる事はやってるけど←下品、文章が薄い場面は回数に入れてません←だから書き方が下品) 仕事に追われちゃって、何だか弘の精神状態が崖っぷちになってます。 でもそれを救う存在なのが前原。 濃厚シーン(笑)はないけど、なにげない二人のシーンが以前よりもベターハーフ的になっていて、アテクシ的にはそれでお腹一杯でした。 より一層、弘は前原を必要としてるし、メロリンだし、前原、強引に迫って良かったなっ!
それからとうとう二人の関係を親にカミングアウトしてしまうんですが、前原の母親の対応は「人様の息子さんを篭絡してしまったバカ息子が情けない」と泣く訳です。 決して相手の弘を責めてる訳ではなくって、昭和の母的というのか、昔気質な人の反応で、逆にそれが大人だな、と感じました。 弘の両親、特に母親は大きな勘違いをしていて、大ボケな反応でした。父親の方は、許しはしないけど、お前は頑固だから反対しても無理だろう、とこちらも大人な反応。 想像してたのよりも、穏やかに解決したようで安心しました。 前原の父親と異母妹の反応のが、読んでてむかついたな。
一方で、仕事の方は全然解決してません。 大お得意先の大東亜有機が、取引先を中国の会社に変えようとしているらしく(取引品の値段が安い)、その件でも弘を悩ませてます。 (こういう設定ってリアルだね。現実にたくさんあるもんねorz) 次の巻で解決するのかな。 中小企業よ、ガンバレ!
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