月のシズク
mamico



 恋人が帰る日

「恋人」といっても、ダーリンのことやありません。
東京駅に親友を見送りに行ってきました。

今朝はふたりして10時半過ぎまで遅寝して、2時間近くかけて朝食を摂り、
小雨の中そとへ出る。「どうせ東京へ来たんやから、お買いものしよっ」
と誘われ、荷物を東京駅のロッカーに預けて銀座へ。

アサヒ・スーパードライの試飲をして、気分が良くなったところで
三越の1階から3階までくまなく見て回る。夏物のサンダルやワンピースを
ガンガン試着する。(とある店員さんは彼女を「12chの深夜のキャスターさん
ですか?」と聞いてきた。)手足が長く、人目を惹く顔立ちをしているので
(あと、化粧も関西風かな)いろんな人が振り返る。
いやん、なんかこっちまでドキドキするわ。

「あのモンブランがまた食べたい!」と言われ、プランタンの1Fに行く。
確か2年前のゴールデンウィークにも連れていたっけ。
「関西のラジオでおねえちゃんが言ってた。銀座のモンブランって」
小雨はまだ降り続いていて、ふたりしてぼーっとウィンドウの外を眺めながら
日が暮れてゆくの見ていた。

東京駅で「キティちゃんクッキー」と「キティちゃん人形焼き」を買い
(看護婦さんが喜ぶらしい)改札の手前でしっかり2度、
きつくハグを交わして手を振る。

私は毎回のように、ちょっと淋しい気分になる。
「またおいで」と叫ぶと、キスを投げてかえしてくれた。
ああ、なんだか恋人を見送るみたいで、センチメンタルになりながら
中央線に乗って帰ってきました。




2001年05月27日(日)
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