月のシズク
mamico



 グロテスクな愛のカタチ

先週末の話になるけど、レイトショーで『A.I』を観てきた。
今年の夏の最高傑作と銘打たれていたとおり、劇場にも観客がびっしり。
そして始まった物語とは・・・・

近未来の話を扱っているわりには、原始的でグロテスクな愛の形が強くて
胸が詰まった。愛というものの本質が、エゴであることを改めて証明して
いるようなもんだ。真実の愛とは、エゴを持ってのみ語れる、てか??

トモダチに語らせると、万人の心の琴線に触れる、最大公約数的なエンディング
は「こうすればお涙ちょうだいできるでしょ?」と観客を見下しているようで
姑息。スピルバーグお得意の、『シンドラーのリスト』的な作りがみえみえ、
だそうだ。まぁ、確かに。

いちばん心に響いたのは、ジュード・ロウのキャラと"I am. I was"という言葉。
どの場面かは実際に劇場で確認してみてください。その言葉の意味もね。
アイ・ワズ、アイ・アム



2001年07月13日(金)
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