月のシズク
mamico



 秋の夜に似合うもの

それはズバリ(ただし、私の場合)矢野晶子と紅茶である。
あの特徴的な、なかば語りかけているようなとろんとした歌とピアノは、
夜の部屋に驚くほどぴったり似合う。ピアノだけでも素敵だけれど、
彼女の歌声は冷えた空気をうまくかき混ぜてくれるよう。
なんというか、ひとりでいても孤独感がそれほどなくなる。

紅茶は、色も香りもはっとするほど美しくなる。
もう少し寒くなると、ココアの方を断然飲みたくなるのだけれど。

今日飲んでいたのは、以前貸しを作ったトモダチが「あの借りを返すよ」
と無造作にくれたものだ。パリびいきなだけあって、Marina De Bourbon の
品で、"Menuet" と名前が付いていた。「メヌエット!なんと気障な」と笑って
はみたものの、上品なフルーツ系の香りがしておいしい。
紅茶をいれた後は、しばらくその香りにうっとりしてしまった。

さ、更新も終わったし、夜も更けてきたし、お風呂に入って眠りましょ。



2001年09月30日(日)
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