月のシズク
mamico



 いってらっしゃいの呪文

昨夜、ネパールに1年間留学する友の送別会に顔を出した。

すごーくがんばりやさんで、いつもコリコリと研究に励んでいて
ときどき、見ていてこっちが辛くなるほど頑張りすぎるきらいがあった。
普段はそっけないけど、情に厚くて涙もろい、とってもかわいい女の子です。

わたしと彼女は少し似ているらしい。
何人かの人にそう指摘されたけれど、私は彼女ほどの根性はない。
ぜんぜんない。ので、同種に分類されてしまっては彼女に申し訳ない。
でも、ほんのたまに夜中のPC室でふたりっきりになると、ちょっと感じていた。
あ、波動が同じだ、と。沈黙した空間の中で。

自分の送別会なのに、いろんな人にお酒を注ぎまわって、
あははと高らかに笑いながら、しっかり毒舌ぶりを発揮する。
そんな彼女を見ていると、すこし苦しくなる。
もっとラクにしていいのにな、と。

結局、大勢の人が最後まで飲んで、喰って、喋った。
帰りの駅の改札で、ちっちゃく華奢な彼女にぎゅぎゅっとハグをして、
「●~△★>□」と耳元で囁いてみた。涙顔がぐにゃっと笑顔になった。
それ、その顔です。

アキ、生き急ぐなよ
がんばらずに頑張れ
気を付けていってらっしゃい



2002年03月06日(水)
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