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■ Incredible Wife
ここ数日、花冷えの寒さが続いている。 そして今日は久しぶりの雨だった。 ランチに向かう途中、アカデミー賞受賞式の模様の話題で盛り上がる。
まずは、アメリカ人のスピーチの巧さについて。 自分の言葉を話すこと。意見を主張すること、それにウィットに富んだオチ を盛り込むこと。表情、声のトーン、身振り、そして堂々たる笑顔。 言葉で戦うこと、言葉でココロをひとつに結束させること、 言葉で表現すること、彼らはその技法に本当に優れている。 いや、文化の中でそのように訓練されてきた証だろう。
そしてスピーチの最後を締めくくる、家族愛を讃える美辞麗句。 「ボクの美しく、賢く、優しい妻、愛するキャサリン」とか 「ワタシの宝物、息子のジョニー、ディビット、娘のリリー、エミリ」など。 そこには「形容詞+固有名詞」の定型表現が必須なのである。 くっ付いたり離れたりという家族形態、血の繋がりの無秩序さも理由かもしれない。 彼らは言葉で愛を確認せずにはいられないのだろう。
で、誰だったか、とある俳優が感極まって言った台詞。 "I'm very proud of My beautiful and incredible wife!" (美しく素晴らしい妻を誇りにおもいます!)
インクレディブルだって!? 感動するより先にずるっときた。 ま、そりゃ妻を褒め称えるのも自由の国だが。 私が妻だったら恥じ入って、身を隠す穴でも探しますけどね。
2002年03月26日(火)
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