月のシズク
mamico



 チャウダ・スープ!

サンフランシスコのフィッシャーマンズ・ワーフは美味しいクラムチャウダーを
食べさせてくれるお店がたくさんある。と、Moby-Dickを読みながら思い出した。

物語では、マサチューセッツ州ケープコッド地方の沖合に浮かぶ小さなナンタケット島
に、イッシュマイルと人喰い人種のクィークェッグが捕鯨船に乗るためにやってくる。
港にはハッシーなオバサンが仕切る宿があり、そこで脳味噌までチャウダー・スープ
になってしまうような、貝と鱈の旨い煮込みスープを出してくれるのだ。

それをふたりして、モノもいわずほふほふと平らげる。
スープに浸した固いパンもぺろりといただく。
11月の身を切るような寒さの中からやってきたふたりは、
体がぽかぽかに暖まり、内側からなんとも幸福な気分に包まれる。

という描写を読んでいたら、何が何でも旨いチャウダ・スープを食べたくなった。
ちなみに、ニュー・イングランド地方のクラムチャウダーとN.Yのソレは微妙に違う。
何が?色が違うのです。前者は白、後者はオレンジがかった色味になってます。
色が違っても、どっちも美味しいんですけどね。



2002年05月21日(火)
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