月のシズク
mamico



 モウコハン、もうゴハン?

もくもく煙草がけむる談話室に入って突然、物乞いを始めるわたし。
「誰かシュラフ持ってない?」ああ、ありますよ。
と元山岳部の子が、部室から破れかけた寝袋とマットを持ってきてくれる。

「じゃさ、オペラグラスか双眼鏡、持ってるヒトいる?」
あるある。持ってくるよ。10倍だけどいい?
と、心の友、まつげん殿がアーミー色の双眼鏡型オペラグラスを貸してくれる。

次は人員確保だ。平日の昼間に時間のありそうな学生を見つくろって直電。
「あのさ、金曜ヒマ?バイトしない?いるだけでいいから」
明らかに要領を得てない相手にOKの返事を強引に迫る。OK?

始発の時刻と接続を検索して、PCなしで処理できる仕事をリュックに詰め、
臨時食のリストを眺め、一息ついて我に返り、ちょっとだけ祈ってみる。
電波ジャックに張り付くことを決め込んだ教授から"Good Luck"のメール。

「一生に一度くらい、体はってミーハーやってみるのもいいのでは?」
という文字に、彼女のにやにやした顔が映る。イエ、アナタには負けます。
作戦成功の確率は低いので、後日結果のみご報告いたします。
ヒマなら一緒に祈ってください(笑)。チャオ☆

2002年06月06日(木)
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