 |
 |
■■■
■■
■ 呪術士のチカラ
アフリカの授業を聴講している学生さんと話したときのこと。 アフリカでは「マラブー」と呼ばれる職業的呪術士がいて、サッカーの試合 などで大真面目に相手チームを呪うらしい。オモシロイのが、自分のチームの勝利 を祈るというよりは、相手チームを陥れる「呪い」が主流となっているらしい。 効果のほどは定かではないが、こういった慣習が根付いている文化もあるんだな。
と、笑い飛ばしていたのが昨日の話。 さっき日テレの『世界仰天ニュース』を見ていたら、まさにこのネタが放映されていた。 数年前、カメルーンvs.マリ王国のサッカーの試合が行われたとき、マラブーの 呪いを禁止するという規定があった。それにもかかわらず、(マラブーでもある) 当時の監督が試合前に芝の上を歩いただけで「奴は呪いをかけている」とマリの 警察に取り囲まれ逮捕された模様が放映されていた。容疑がかけられた原因が、 フィールドにみかんの皮が落ちていたからだという。呪術には時に、みかんの皮 も使われるらしい。あら、意外と庶民的なツールを使うんですね。
個人的には、祈祷師やシャーマンの存在を肯定的に受け入れている。 彼らには、我々が気付かない気配や圧倒的なチカラが備わっているらしい。 医者のように傷を治癒したり、自然と対峙できたり、もの凄いパワーがあるという。 デジタル化したテクノロジーではなく、そんな摩訶不思議なチカラを持った 生身の人間が必要になる時も来るのではないか、と心密かに思っている。
2002年06月12日(水)
|
|
 |