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■ 「お暑ございます」
まだ実家で祖父母と暮らしていた頃、いよいよ暑さが厳しくなってくると 祖母は電話口で「もしもし」の代わりに「お暑ございます」と挨拶した。 初めての方が電話をかけてきたときなどは、聞き慣れない挨拶に少々 戸惑われているご様子だった。
私はごく個人的に言って、この祖母の「お暑ございます」という挨拶が好きだった。 この一言には、「毎日暑い日が続きますが、ご無事でいらっしゃいましたか」 という祖母のさりげない心遣いが込められているようで、とても美しいと思う。 べつに電話の挨拶は一様にする必要はない、でしょ?
食後の箸を置いて「ごちそうさま」と言ったお返しに、「お粗末さま」と応える 慣わしがある。でもいただくお食事は、これっぽっちも粗末ではなく、栄養が十分 に行き届いたとても美味しいものである。もちろん謙遜の意味も込められた「お粗 末さま」なのだろうけれど、これではいくらなんでも作ってくれた方に申し訳ない。
ということで、「ごちそうさま」のお返しには「ごじょうぶに」と言うことにしている。 「ごじょうぶ」は「ご丈夫」という意味で、「たくさん食べて健康でいてください」 という願いが込められている。もっとも最近では、この手の挨拶の受け応えが ほとんど成されていないので、「ごじょうぶに」と返したところで、ぽかんと なさる方が多いのが残念ではあるけれど。
なんだか、おばあちゃんの知恵袋みたいですね。 今朝はおばあちゃん並に、4時半に起床です。 ちょっと切羽詰まっていて。(苦笑)さ、お仕事です。
--- 追記:サイトの「休日の風景」近日中に更新しますので、少々お待ちください。
2002年08月14日(水)
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