月のシズク
mamico



 冬の花火

終末、学園祭だったようで、周囲および下界は騒々しいばかり。
便乗して、模擬店で買ったお好み焼きやら鯛焼きやらビールやらで
夕食を済ませてしまうのはどうかと思う。騒音でシゴトができない!
と言い訳しつつ、まったりダラダラ。これってやはり、言い訳だな。

祭の終わりには、花火があがる。
ドドン、ババンという音に驚いて、そそくさとベランダに寄ると、
冬の澄み切った空に、色とりどりの花火が打ち上げられていた。
ほんの20〜30発程度だったけれど、それはそれは美しくて。

花火は夏の風物詩にたとえられるけれど、冬の空にも悪くない。
だって空がこんなに澄んで、冷たくて、きれいなんですもの。
ディズニーランドだけなんて、もったいない。

でも、冬の花火はせつなさを際立たせる効果がある。
昼の熱が残った夏の夜なら、それほどでもないけれど。
花火が消えた空をみながら、ふと、そう思った。



2002年11月24日(日)
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