月のシズク
mamico



 あるある!?

研究室の内線が鳴り「もしもし」と出ると、うちのセンセ。
「時間ある?ちょっとサイトの更新して欲しいんだけど。
 で、(草なぎ@smap)ツヨシはどーだったの?」とすごい勢い。
「今いきますから、ちょっと待っててください」とノートPC抱えてセンセの部屋へ。

まずは、「ツヨシはどーだったの?」の内情から。
実は土曜日、有楽町での『黄泉がえり』の初日舞台挨拶に行ったのです。
というか、心優しい方が抽選ハガキを譲ってくださって、まぁその、権利譲渡という
わけですけど。映画自体はファンタジー的要素(つまり、ありえないことが多すぎ)
だが、いろんな家族の形があって、いろんな愛の形があって、またいろんな死の
形があるわけで。それらひとつひとつを丁寧に取り上げていたと思います。
92歳の北林谷栄さんの名演技を、もっと突っ込んで欲しかったかな。
ツヨシは・・・・(笑)。激情する場面や、走る場面が良かった。
くぐもった、低く、響きのある声も。ツヨシの声は心に響きます。

さて、センセのサイトを更新して、やれ木村の新しいドラマがどーの、先週の
スマスマと今週の緊急生放送の繋ぎはどーの、あーだ、こーだと論議していると、
「あ、5時から関西テレビのひとが来るのよ」と、突然部屋を片付け始めた。
「またスマップの取材ですか?」と訊くと、「ト・ラ・ウ・マ、だって(苦笑)」

それも『あるある●●●!』の番組のためのネタ収集目的らしい。
あの番組は一度の番組内で、テーマ→問題提起→実証→結論、までの流れが軸と
なっている。そこにトラウマ?ですか。ちょっとそりゃ無理難題でしょう、と私も
苦笑する。第一、番組の趣旨に添わないと思います、ハイ、と素直に意見した。

「まっ、トラウマというのは、言葉に出せるほど安直なモンじゃないってことを
 語るくらいしか私にはできないわね。だって"忘れていることを、忘れている"
 んですもの。トラウマ、っちゅーものは」
と、始まったところで、コンコンと遠慮がちにドアをノックする音。

コンニチハ、と現れたのは、私くらいの(推定)年齢の男女ふたり組。
どうやらプロダクションのひとたちらしい。お茶を淹れている間、耳をそば立てて
様子をうかがう。・・・くすりっ。始まってます。濁流の如き精神分析講義が(笑)

「お先に失礼します」と部屋を出るとき、プロダクションの若い男の方が、
当惑気味の顔をあげて「ああっ」と返事にもならない声を漏らす。
びっしりとメモされたノート、その姿はまるで試験前の大学生さんのようでした。

2003年01月20日(月)
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