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■ 5月の空にはためくもの
先月の今頃は、あちこちから、桜のピンク色が見えていた。 東京の郊外に、こんなにも桜の木が植わっていたことに素直に驚いた。 つい先週までは、街宣カーの騒音が方々から立ち上がり、空にこだましていた。 今は、鯉のぼりがはためいている。大きなものから、小さなものまで。
4階のベランダから街を見渡すと、時間と季節の移ろいが 手に取るようにわかる。私はいつも、その正しさに驚く。
春先から初夏にかけて、思いの外、風が強くふきすさぶ。 眼下の小学校に掲げられた大きな吹き流しは、ぐんぐん風の中を泳いでいる。
「屋根よーりたーかぁーい、鯉のーぼーり、大きーいまごいーは、おとおーさーん」 の歌詞の「まごい」が「真鯉」だと気付いたのは、かなり大人になってからである。 真鯉とは、緋鯉に対して、黒色の普通の鯉のことだという。 たしかに、竿の父鯉は、黒く、ひときわ大きい。 続く緋鯉の母、オレンジ鯉の姉、緑鯉の弟。
私は勝手に鯉の家族を想像して、牧歌的な五月の午後をたのしむ。 東京の屋根屋根にはためく鯉たちを鑑賞するのは、なかなかの幸福である。
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2003年05月01日(木)
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