 |
 |
■■■
■■
■ ホれた、ハれた
色恋沙汰の類というものは、愛憎渦巻く一大イベントである。 そりゃまぁ、ハッピーエンドも、アンハッピーな結末もあるけれど、 ホれた、ハれた、というココロの動揺は、日常を色つきにしてくれる(と思う)。
しかし、互いの思惑が入れ違っていたり、度を越してしまうと、 セクハラ訴訟だの、ストーカ事件だの、心中穏やかではナイ。 発端は、つきつめると、甘やかな恋心だったハズなのに、だ。
なんて、ガラでもないことを書いているのは、さっき、女の子から そのテの話を持ちかけられたからである。泪ながらに、切々と。 性格的なものか、アタシが男前すぎるのか、しばしば恋路の相談を受ける。 そして、乙女心と野郎心の両面を(意図せず)のぞき見ることができる。
で、恋のかけひきほど厄介で興味深いものはないと確信している。 だって、数値やデータはおろか、私たちにいちばん身近なコトバですら、 愛憎渦巻くココロに浮遊している気持ちの破片を、掴まえることはできない。 何とか苦労して言葉に置き換えてみたところで、それがその形状のまま 相手に伝わるとも限らない。まったく、これほどもどかしいことはない。
なので、あれこれと、相手の心中を想像するのである。 想像が想像を喚起し、新たな想像を生む。そう、これをイタチごっこ、 または、ひとり遊び、と云う。自分の身体から何かを出さないことには、 その想いは、なーんにも伝わらないのである。わかるかな?
恋に泪する乙女は、けなげで、いじらしい。 でもね、たとえ言葉が無意味だと思っても、行為することには意味があるんだよ。
2003年05月14日(水)
|
|
 |