朝7時前後、全員分の携帯アラームが次々と鳴り、もぞもぞと起き出す。 やっぱ温泉来たら朝風呂でしょう、ということで露天にもう一度入った。 夜は暗くて見えなかったけど、露天を囲む日本庭園がかなりいい感じである。
朝食は昨夜と同じ宴会場で。 (ちなみに入り口には「あひる様御席」とある。てれ〜) いかの塩辛やわさび味噌、温泉卵に湯豆腐、黒米味噌の味噌汁とくれば、 日常の「夕食」の5倍分はある豪華版。 1時間かけて味わい、部屋に帰ってあたふたとチェックアウトの準備をする。
今日の天気も思わしくないので計画を変更するかと話し合い、 とりあえず近所にある超高級旅館を覗いてみよう(←庶民)と歩いて出かける。 繁華街から少々離れた所にある「鬼の住処」と「柳生の生」はガイドブックによると1泊10万円。 道から直接建物が見えないところがセレブリティ御用達チックである。 ちらっと見たところ、客の車もベンツのジープと真に嫌みったらしい、いやいや素晴らしい。
そんなこんなしている内に空がぱっと明るくなり、いきなり青空が広がった。 「日頃の行いだね」などと勝手な事をほざきつつ、予定通り浄蓮の滝に向かった。 予想していたよりも大きく、滝壷は緑がかった青、空気はあくまで清浄。 そこから流れる川は鮎は釣れるわ山葵は育つわと至れり尽せりである。 売店で鮎の塩焼きと焼きおにぎりなんかを食べ、ついでに山葵ソフトを試す。
当初山中を通って沼津へ出る予定だったのを海沿いの西伊豆まわりに変更。 かなり細くてくねった道をたらたら進んでいると、いきなり目の前に真っ青な海が出現する。 「旅人岬」という、いかにもな名前のこの場所で記念撮影。 さらにくねくねが続き、いい加減新迷解とF嬢がグロッキー気味になってきた所、 王者富士山がどっかーんと登場した。 その瞬間車中はテンションMAXになり、感動の嵐がちびっこ号を襲う。
海沿いの小さな村、戸田の漁協直売所でまたもや干物を物色する。 ここでF嬢が空腹を訴え、早い夕食をとることを提案。 少し先の海鮮定食屋に標的を定め、弾丸のように発車する。 …といきたいところだったのだが、この弾丸は時速30キロだった。 (だってすんげい道だったんだよう〜)
やっとのことでたどり着いた定食屋は大正解。 刺身の盛り合わせと車海老の塩焼き、サザエのつぼ焼きにカニ汁がついて1800円也。 しかもそのカニ汁の気合いの入れ方は半端じゃなかった。 「アメリカの『小』は日本の『大』である」という公式はここに限り通用しない様だ。
帰途は心配した渋滞もなく、極めて順調に高速をとばして帰り着いたのは8時半だった。 皆の衆、大儀であった。
今回の旅行に対するコージ苑の感想。 「フードファイターってすごいね」 もう、書いてるだけでおなかいっぱい…
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