ああ長かった。 中井英夫『虚無への供物』。 解説にもあるが、推理小説かどうかはきわどいところ。 現代からちょっとばかり昔、戦後10年あたりの日本を舞台にした作品だが、 なんかこの辺の時代設定は本でも映画でも言い様のない不安を抱かせる。 コージ苑が生きている今現在の日本の姿とある種の微妙なずれがあるからかもしれない。 読んでいると咽喉の奥の方に砂をのんだようなざらつきを感じる。 とにかく読み進むうちになんとなく怖くなって意味もなくテレビをつけたり窓を見たりしていた。 だって自分の見えないところに誰かいるような気がしてくるんだもん。
コージ苑、怖い話嫌い。笑うんなら笑え。 「USO!ジャパン」とか「ほの暗い水のなんとか」の類なんて死んでも見ない。 っていうか死んだら霊になって映像にうつってテレビに出てやる。 その時は稲川氏や桜氏よ、ネタに使うがよいぞ(←エラそう)。
今日お風呂に入って髪洗うの怖いなあ…(笑)
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