出向コージ苑

2002年03月08日(金) ネバーな週末

柄にもなく(←?)少々下品な話題になってしまうがお許しを。

ご存知であろうがそうでなかろうが、コージ苑は某ハンバーガー屋でバイトをしている。
世間の大半がいわゆる「良いお客」であるにせよ、日本で客が店の上位に立つのは事実であり、
従って、店員たるもの常ににこやかに丁寧に慇懃に親しみを込めて応対せねばならない。
コージ苑、バイトを始めて2年間程は客の我ままっぷりにいちいちいらついていたが、
7年経った今では大抵の事には動じない。言い換えれば無感動であり、
最早職業用の顔は「振り向きざまスマイル」の域にまで達している。

しかし、そんなコージ苑にも笑って済ませられないものがある。

5日連チャンの仕事も終わり、さあ週末だーと開放感にあふれていた矢先、
(比較的)若いお母様から声がかかる。
「あの、すいません」
(註:この時点でコージ苑は何か面倒事に決まっているというある種の諦観を覚えるがにこやかに)
「はい、何でしょう」
「プレイランドに子供がもどしちゃって」

心の中では既に人様にはお聞かせできない位の悪口雑言が並べ立てられているが、
表面上はあくまで笑顔の「マ○ドのお姉さん」の悲哀を見よ。
ここで迷惑気な顔をすれば、下手をするとクレームである。
しかしお母様、どこの誰がよそのお子様の吐瀉物を掃除する時に笑顔でいられますか。
(はっきりいって気味が悪いわそんな奴。)

その子供はどうやらもどしながらも遊ぶ事をやめなかったらしく、
ほぼ密閉型の遊具内にまるで血痕のごとく、かつてハンバーガーだったものが点々と続く。
密閉型ゆえににおいもこもっているわけで…泣いたね、はっきり言って。
お客様の手前懸命に我慢して、控え室に戻ってから一気に咳き込んだ。

…まあいいか、いつかのは現行犯だったからな。
朝日に輝いていたさ、アレが…

※※※※※

週の終わりに人生泣き笑いの羽目になったため、午後はひたすら読書と飲酒で現実を忘れる。

恩田陸『ライオンハート』
SM○Pのせいかどこぞの首相のせいか、なにやらこっぱずかしいタイトルだが、
内容は全然違うのでご安心を(誰に言っている)。
「ライオンハート」の意味についての知識があったためか、
事のおおもととなる人物の見当がある程度はついてしまった。

再び恩田陸『ネバーランド』
ドラマでは配役がジャニー○だったためか、エピソードが多少美化されていた感がある。
モデルとなった学校がどこだか知らないが、コージ苑のイメージでは四国にある某有名男子校。
しかし四国に雪は降らんわな…


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