昨日のダメージを引きずり、本日もだらだら。
M.ウィッカム『悪意と憂鬱の英国式週末テニス』 英国の中間小説。 主人公の妻キャロラインの台詞にこういうのがある。 「どうして上流階級に入ろうとするの?どうして金持ちの庶民だと認めないの?」 この一言にはあの国の細かい細かい階級意識があるのだ。 ここら辺の事情は、菊池哲郎『イギリス 嫌らしくも羨ましい国』の中の、 「エセックスマン」についての記述に詳しい。
J.M.スコット『人魚とビスケット』 以前から読んでみたかった小説である。 新聞広告上での「人魚」と「ビスケット」「ブルドッグ」のやり取りは実際あった出来事らしい。 かなりの差別表現が出てくるのは戦時中の出来事を語るという設定をとっているため。 コージ苑は食い意地がはっている故、漂流モノなどでは食物調達の場面が一番好きだ。 ココナツうまそうー。
近藤史恵『アンハッピードッグズ』 発作のように借りた、普段避けている恋愛小説である。 結末にどこかほっとした私は完全に筆者の目論見にはまったようだ。いい読者(笑)。 しかしここでも食事の描写に涎をたらす。 まさに色気より食い気のコージ苑なのだ。
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