出向コージ苑

2002年03月25日(月) 卒業

本日、この春の佳き日にお集まりいただきまして…←披露宴引きずってる

満開の桜の中での卒業式である。
何事につけ華やかな学部と異なり、大学院のそれは午後、地味に行われた。
出席する人間も「お前それ普段学会で着てるだろ!」という服装で臨む。

式は、大学管弦楽団の演奏するワーグナー(何でやねん)で幕を開ける。
開会の辞の後には延々と続く学位記授与。
修士過程修士、博士課程修士、博士過程博士、論文博士…
抑揚の無い読み上げと単調な一連の行動が繰り返し目の前で行われると、
週末からの疲れがたまっているコージ苑にとっては、それは睡眠薬に他ならなかった。
…すいません、厳かな式で寝てました。15分ほど。
我ながら締まりの無い学生生活の締めくくりである。
1時間に及ぶ授与式が終わると、学長式辞である。
こちらはさすがに10分程度で終わったが、今度はお腹が鳴り出して恥ずかしい事この上ない。
と思ったら隣もその隣も後ろでも空腹のサインが。
しょうがないよなー、3時だもんなー。

地味とはいえ、やはり式の後には会場前で記念撮影など行われ、卒業式らしい雰囲気だった。
コージ苑達も「学位授与式」の看板の前でパチリと1枚…2枚3枚4枚…
おいおいあんたら、何枚撮るんだ。
写真撮影は研究科に場所を変えて、祝賀会の間中続いていた。

日本語コースもあちこちに散らばってしまうというので、コージ苑宅で名残の飲み会。
昨夜から泊まっていたF嬢に鍵を預け、コージ苑本人は一旦バイトの送別会に出席する。
ここは30分ほどでさらっと引き上げ、自宅へ戻ると既にいいにおいの台所。
なにせグルメ兼職人のF嬢である。飲み会といっても食事が半端じゃない。
テーブルに並ぶピザ、寿司、サラダ、フランスパンとディップ。
はっきりいって乾きものの出る幕がない。
お酒はカクテル系で始まり、コージ苑が福岡で買ってきた焼酎へと続く。
オーストラリア帰りのマロン太君の写真や従妹を伴ったちびっこをネタに話をする。
終わりごろにマロン太君がぽつりと「このメンツで飲むのも最後だねー」と呟いた。
そうだね、多分もう中々集まれないね、としばししんみりするのも卒業にふさわしい。
名残は尽きないが、それぞれ引越しなどで多忙なので2時でお開き。
といっても「今こそわかれめいざさらば〜」といった感慨は余りわかなかったが。


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