さすが焼酎、二日酔いがないのである。
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一足お先に九州へ帰っていたぶっひーちゃんと福岡デート。 買い物の予定もないというので、西新界隈に連れ出す。 ここはコージ苑の母校がある地で、言ってみれば古巣。
まずは母校の向いにある喫茶店「伊藤」へ。 ここは高校時代に散々お世話になった店で、今でもマスター夫婦が覚えていてくれる。 カレー味のミートローフとキャベツのホットサンドセット、650円は変わらず。 切ったパンの耳を捨てずに、生クリームを添えて出すところがお気に入り。 今時流行りのカフェでもなく、奇抜な料理もないが、思い出とあいまって極上の昼食である。
百道を散歩しながらマリゾンへ向かう。 この辺は変わったね、すっかりお洒落な町になっている。 途中パチパチと写真を撮りながら、ドームを横目に海へ出る。 ぶっひーちゃん、すっかりご機嫌だ。
海を見ながらというのもいいねと、手近のレストランに入る。 ビールを一杯づつと、自家製腸詰の盛り合わせ。 自然、仕事の話になる。 既にスロベニアに就職を決めたぶっひーちゃんだが、色々と思うところもあるらしい。 大丈夫心配ないよ、と空元気を振り回してみせたが、 半ば自分に言い聞かせていることを承知しているだけに、ついつい力が入る。 まあまだ時間はあるよ、頑張ろうね。
また会おうねと約束して、特急で大分へ。 予想外に混雑しており、指定席をとっていて正解。 ちょうど夕食時に間に合うように帰ると、父がまだいない。 しばらく待ち、7時半を過ぎたあたりで痺れを切らし、抗議の電話をかける。 夢にまで見た九州ご飯は天然鯛の刺身。 口に入れて磯の香りがする魚はただものではない。
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フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 SFには馴染みがない。 今更の感もあるこの本に今更の感想をつけるが、「面白かった」。 解説に「映画化されて、その映像美が話題となり…」とあるが、本当だろうか。 ビデオ借りようかな。
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