出向コージ苑

2002年06月16日(日) 金髪の女、ピンクの壁と赤い車

ボーと起きたら時計が8時をさしている、ような気がする(コージ苑は超近視)。
はて、とみぃは確か「7時に起きる」といっていたような。
彼女を起こしてみると、「やばいっ」と叫んで、えらい勢いで飛び起きた。
目覚し時計が遅れている…ベタだ、ベタすぎる。
あわただしく準備をし、駅で別れる。

耳鳴りがやっぱり止まらず、気分が悪いのでワークショップはお休みにする。
しかしこのまま帰るのもなんとなく悔しい。
何かぼんやりと楽しめるものはないか…
と思案した結果、美術館めぐりをすることにした。

まずは上野の西洋美術館で、本日までの「プラド美術館展」。
2年前の夏、父と旅行した時にかなり感動した美術館である。
結局3日くらい通ったんじゃなかったっけ。
さて、今回の展示だが、確かに有名どころを揃えていた。
ゴヤだのエルグレコだのルーベンスだのベラスケスだの。
でも、やっぱり「この作家ならこれ!」っていうのは来ていなかった。
当たり前か、あっちにとってはドル箱(いや、ペソ箱か)だもんな、下品な言い方すれば。

スペイン宮廷画の印象を一言であらわすと、
「ハプスブルグはガッツーン、ブルボンはフワフワパアァ〜ッ」といったところか。
ついでに、ムリーリョの描く女性はなんであんなに可愛いんだ。
世の男性は一度見るべし。

次はコージ苑父お勧めの「ルイス・バラガン展」と「フェラーリ&マセラティ展」。
東京都現代美術館は、地下鉄東西線で木場駅下車。
そして徒歩○分。(はっきり言って遠い)
「ルイス・バラガン」は意外に混んでいた。
資料の展示は白黒写真が多く、せっかくの彼の色彩がわかりにくかった。
それよりも良かったのは、彼の作品の小さい小さい模型をのぞき窓から覗く趣向。
安藤忠雄のゼミ生が作ったのかしら。頑張ったんだなあ…

カフェテリアで一休みしてから、「フェラーリ&マセラティ」の方へ。
赤いスポーツカーって、いかにも金持ちのどら息子的イメージがあって、好きではなかった。
(ちなみにコージ苑はシトロエン2CVかローバーのスポーツクーペが好きだ)
しかーし、やっぱり「跳ね馬」は偉大なのだった。
そして社長御用達という感のあるマセラティも、ごっつい素敵なのだった。
ブラボーイタリア車。
金があったらミニカーを買いたいところだったのだが、何しろ5万円…
うう、模型も高いなんて…(涙)
はかなく遠い夢が散った瞬間でした。


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