|
|
■■■
■■
■
2002年06月01日(土)
キジの友人で、これから大検受けるという子がいる。 昔いじめられて登校拒否になり、定時制校行けども荒れてて嫌になって辞め、 途中で片親が亡くなり、こないだ彼に二股かけられて振られたという子である。 僕は、そんな彼女に数学を教えることになった。それが今日である。
なにぶん予習もしてなかったし、どこから教えればいいのかわからなかったし、 彼女は問題集の一冊さえ買ってないし(やる気あんのか?)、やり方も人それぞれなので、 最初からうまくいくはずもなく、初日は、慣れと教える範囲の認識とやり方の決定に 終始しようと思った。
が、その日のうちに僕は却下された。
でも彼女は僕の持っている問題集2冊と教科書を持っていってしまったのだった。 一緒に勉強した後僕はバイトに出かけたが、その間のキジによるレポートは以下。
彼女の口癖は「苦労した人にしか他人の気持ちなんてわからないよねー」。 おかげでキジまで「苦労人」というレッテルを張られ、大親友にされている。 確かにキジも様々な苦労を経ているが、自分は幸せだと胸を張って言えるような子だ。 が、彼女は確かに苦労はしているが、明らかに自業自得なのである。 ご両親の苦労は彼女のせいでないにしても、イジメや失恋は明らかに彼女の性格が 引き起こしたことと思われる。 なにしろ、キジの運転する車の中で、勝手に好きな音楽をかけ、気に入らなかったら 勝手に早送りし、気に入ったら勝手にリピートをかけるという性格だ。 缶ジュースを買ったときなど、ホルダーにぬいぐるみが置いてあったにもかかわらず 平気で脇においやって自分のジュースを置いていたそうだ。 行き先もすべて彼女が決め、目的地もないくせに埼玉までキジに車を走らせたらしい。 ちなみに、彼女とキジとはほんの2,3ヶ月前に知り合ったばかり。
失恋の件においても不可思議な点は多々見受けられる。 まず、彼は遊び人。 自分、でぶ。(←僕以上に、といえば事足りるだろう。)
「彼はね、あたしのことすごく大事にしてくれるから、絶対手出してこなかったの。実際、ほかの女は遊びだって言ってたしね。手も繋がないくらいなんだよ。でも前東京でデートしたとき、サンダルはいてて足痛くなっちゃって『つかまっていい?』ってつかまらせてもらったときなんか、すっごい緊張してガチガチになってたの。すごい大事にされてるでしょ? 結婚の話とかも出ててー。だから、やっぱ体と心は別だなって。彼は絶対あたしんところに戻ってくる。だけど、その時あたしは復讐してやるの、大検受かって『あんたがいなくても平気だった』って言ってやるんだ。でも、もしかしたら彼あたしの近況知りたくてキジちゃんに近づいてくるかもしれないから、ホント気をつけてね」。
うざい。ていうか、かなりドキュソ。
おまけに最近霊感があることが判明したらしく、キジに相談を持ちかけたそうだ。 霊感のある人が作った音楽を聞いて号泣したくらい大変らしい。 母親もまた霊感があるというので、親子そろって電波さんということになる。 登校拒否のおかげで読書も弾み、仏教の本など読んだと言っていた。 読書に伴い文章力にも相当な自信がつき、僕も彼女の武勇伝を聞かされた。 (全然たいしたことじゃなかったけど。感想書いたら旅行が当たったとかそんなの。) ちなみに失恋の話もそこらじゅうの人に話してかなり被害者を装っているとのこと。
ドキュソ撤回。既知外。
僕のことも陰で散々たたかれた。 居酒屋でバイトしてることさえも批判された。 彼女自身、価値観の違う人間は嫌と豪語している。 だが初対面でそういった事柄が解るほど、果たして彼女は人間デキているだろうか。 学校に通わなくなったおかげで社会性を身につけられなかった25歳はイタイ。 母親が相談相手で、そこそこ金持ちで、自分の話を聞いてくれる人間だけが好き。 自称モテるなどとよく言えるものだと感心する。 これなら僕のほうが断然マシじゃないか?
|
|
|