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2002年07月04日(木)
E子さんの様子がおかしいと気付いたのは今日であった。 水曜はE子さんの休日、火曜は僕の休日であったため、久しぶりの顔合わせである。 でも、実はこないだもあまり話せなくて、少し寂しい思いをしていた。 それを思い出すと、避けられていることは明白であった。
なんだか話しかけづらいなぁ。 そう思いながら仕事に没頭する。 毎週木曜日はE子さんの手作り弁当が食える日なので、不安で緊張した。 僕の分はないのではないかと。 今日の晩御飯はカレーで、E子さんは鍋ごと持ってきてくれた。 僕の分もちゃんと残しておいてくれて、とりあえずほっとした。
だけど泣きそうだった。
今日はE子さんと二人きりでラストまでである。 それを機会に、仕事が終わった後ちゃんと聞いてみようと決めた。 このままじゃE子さん二度と口きいてくれないのではなかろうか。 それだけは嫌だった。 E子さんがいくら僕のことを嫌いでも、僕はE子さんが大好きだ。
気まずい時間がたち、ようやく仕事が終わった。 「お疲れ様です」と事務室に行く。 着替え終えたら言うぞ。 喧嘩してでもいいからはっきり伝えるんだ。 この場を逃したら二人きりになる機会なんかないんだから今言わなきゃ。 緊張で動悸が激しくなりながら僕は自分に誓った。
事務室にはシノがいた。
E子さんはシノとくっちゃべっていた。 僕は着替え終わり、店を後にした。 一人きりになって最初にしたことは、泣くことであった。
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