2003年02月04日(火)


僕とご主人様との共通点は、猫好きという点である。
そしてその点以外にない。
もしも2号さんがウチからいなくなれば、僕らの間には会話もなくなるだろう。
だから子供たちや2号さんやエンガワは、僕らにとって唯一無二の方々なのである。

僕は、もしご主人様のような男がサークルにいたら絶対に話しかけないだろう、と言う。
ご主人様は、もしお前みたいなバカと普通に会ったら絶対関わりあいたくない、と言う。
ご主人様が「そーだよ」と頷けば、僕は「ちゃうわボケ」と否定する。
ご主人様が「待てって」と制すれば、僕は「逝け逝け逝け」と急かす。
ご主人様が「じゃあね」と挨拶すれば、僕は「ねぇねぇ」と喋りかける。
つまり嫌いなのである、お互いに。

そんな僕らが何故こうして共にいるのか。
と言うよりむしろ、何故こんな輩のそばに僕がいるのだろうか。

答えは失望しているからだ。

ご主人様は、僕に対して失望しているのである。
僕がどんな罵言を吐こうと、どんな悪態をつこうと、どんな悪行をしようと、
すでに失望しているご主人様にとって、それに反応することはありえない。
ご主人様は僕のすべてを知り通し、そして失望した。
いやそれは絶望に近いかもしれない。
実は僕も、ここまで他人に失望感を与えることが出来たのにはある意味感動なのだ。
何を言ってもご主人様が僕に興味をもつことはない、という安心感があるため、
「ご主人様大好きぃー♪」とか「ご主人様(´Д`;ハァハァ」とか言えるのだ。
昼夜問わず電話をかけて八つ当たりも出来るのだ。

今年ご主人様は卒業(微妙な見込み)し、僕らは寝食を共にすることになろう。
果たしていつまでその仲が続くのだろうか。



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