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2003年09月09日(火)
最近、田沼よりむしろ油断の方が登場回数が多くなったような気がする。 以前は夜に二人連れ立ってウチを訪れてくれたのだが、 今となっては、油断は昼間っから暇さえあればウチの前に待機している。 そこで一日に何度も油断にはゴハンをあげることになるわけだ。
そんな折、油断がいつもらしからぬ行動に出た。 夜、油断の鳴く声でドアを開けると、そこには、新人を連れた油断がいた。 一匹はふさふさした黒白の子供、一匹はろくに毛の手入れもできてない茶色いガキ。 僕はそいつらを「坊主」、「味噌」と名づけることにした。
坊主はまだ4ヶ月くらいだろうか、そして味噌はまだ3ヶ月ばかりかと思われた。 油断は結婚していたのだ。 しかし、やせ細った味噌と、子供が二匹しかいないことを見ると、 やはり自然の摂理で子供を亡くしてしまったんだろうと思った。
僕はエサ入れにゼリー入りの缶詰を開け、子供らに食わせた。 まだ子供なのに、彼らはよく食った。 食い終えてもまだ足りないらしく、あとからカリカリを付け足したほどだった。 ずいぶん空腹なようだ。 彼らは食べ終えても階段の踊り場から離れようとせず、 僕は部屋からおもちゃをもってきて、坊主と遊んだ。 味噌は小心だったが、坊主は本当に好奇心旺盛だった。 それでもやっぱり近づきすぎると逃げるので、ろくにコミュニケーションは取れない。 二号さんが外出中だったので、とりあえず彼らをウチから遠ざけておいた。 二号さんは誰かがいると帰ってこないのだ。
こうしてまた友達ができた。 しかし、そのことで悲劇が起ころうとは、その時の僕は想像もしていなかった。
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