2003年10月06日(月)


非常に残念なことに、ご主人様のお給料は、手取り二万くらいとあいなった。
あんだけ注文されて初めての依頼を仕上げたご主人に、担当の編集は冷たくあしらった。
ご主人の仕事は、お子様用の会報誌「少年ジャイアンツ」に載せる漫画の原作である。
今月になって、先月届くはずのそれがようやく到着し、見てみて絶句。

なんですかこのしょぼい漫画は。

さすがのご主人様も、この会報誌を両親に持っていくべきか否かを迷うほどの出来。
当然友人などには見せられず。
そのいいわけも甚だしく、編集さんはご主人のプライドをずたぼろにしていった。
今日はその報酬の詳細のメールが来て、ご主人は再び機嫌を損ねたのだ。
ご主人原作の立案料さえ編集さんは持っていってしまったのだ。
そこまでケチるのかと。

僕は、そんなご主人を見かね、慰めるために言った。
「安心しろぶぅ。奴隷あしたはバイトの面接に行くことになったぶぅ」。
すると、ご主人様は驚いて、でも笑顔で、
「そうか。えらいぞぉ。ご主人ちょっと元気になってきたなっ」。
そのあと二人で「名探偵コナン迷宮の十字路」を借りにファミブに行った。
レンタル開始日からずっと通いつめて、ようやく今日ゲット!

ご主人はご機嫌になった。

でも、まさかそのコナンが全くやる気のない出来だったとは、その時の僕たちは
予想もしないのであった。



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