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■ 読書の夏
なんか思いっ切りぶ厚いの読みたいなーってことで、宮部みゆき「理由」を読み始めました。これ直木賞受賞作品なんですねえ、知らなかった。 宮部作品は最近ご無沙汰でしたが「龍は眠る」「火車」「レベル7」「クロスファイア」など以前読みました。今回の「理由」は細部描写に手が込んでいて、本線からうっかりはずれてしまいそうになりますが、そこはやはりストーリーテラーだけあってお見事なものです。じっくり時間かかりそう。
時間といえば、このあいだ栗本薫の「タナトスゲーム」を読みまして、あたし彼女の作品はどんなに長くても4時間以内に読了してしまうんですねー。とはいえ大河小説は苦手なのでグインや水滸伝はダメ。もっぱら単発ばかりです(伊集院シリーズもシリウスは避けてるし/笑い)。 この栗本さんて人はあたしにとって不思議な作家でなんにも特徴が感じられないのです。「特徴がないこと自体が特徴」と思えるほど。文体も、テーマも、キャラクターもなんにもひっかかりがありません。無個性とでも言えばいいのかなあ(没個性とは違うの)。だからジャンルさえ問わなければそれこそなんでも読めてしまいます。中島梓名義の作品も相当数読みました。 大体アクが強くて内容も偏向してるのが好きなあたしが、どうしてひっかかりを感じない彼女の作品を読んでしまうのか。その「理由」をこそ知りたいなあ(笑)。
2002年08月12日(月)
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