父がした粗相がもとで、小さい頃の出来事を母が教えてくれた。
30年ぐらい前、家族で海水浴に行ったときのこと。 母に財布(お金?)をもってこい、と父が命じたため、 海にいた私の面倒を母は父に託して砂浜に上がった。
母「あれ?○子(私)は?」 父「え?」 父は私の面倒を見ているはず…が目を離しており、 私は浮き輪もないのに沖のほうに流されてしまった。
私がどのくらいそうしていたかはわからないが、 うつぶせになって浮いている私を見つけ、母が大パニックになった。 運よく、私の近くで泳いでいた若者たちが私に気づき、救い出してくれた。 救い上げられ、わーっと泣き出した私を見て、 「これなら大丈夫」と、爽やかに去っていってしまった。 あの、お礼をしたいので、と若者に申し出た母に対して父が 「いいっていうからいいんじゃないの?」ととんでもない事を言ったため、 私を助けてくれた若者に、ちゃんとしたお礼が出来なかった、と母が嘆いていた。 事なきを得て宿に帰り、泊まったところ、次の日、私は熱を出したそうだ。
私を助けてくれた若者はもう50代ぐらいなんだろうと思うが、 その方たちがいなかったら、私はここにいなかった。 どこにいるかもどうしているかもわからないのですが、 ありがとうございました、とお礼を言いたい。 私は本当に運がいい。
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