2005年10月05日(水) |
逃げられないオの世界 |
渋谷にすばらしいレコード屋があります。
昔高校生だった頃に大好きだったレコード屋と似た品揃えで全体的な雰囲気も非常に似通っています。ただひとつだけ違うのはレコードやCDを探すのにてこずるところでしょうか。
別にスノッブな店というわけではない(実際店長さんはとても気さくで親切)ですが、お目当てを探すにあたってハードルがかなり高い店です。
まず音楽がジャンルごとに分けられているところから私は躓きます。 いいえ、テクノ・ロック・R&Bみたいな区分ではありませぬ。もともとインディーロックしか置いていない店です。 ハードコア・エモ・USインディーズ・UKインディーズみたいな区分になっているのです。 またそれとは別に女性と男性のシンガーソングライターがあって、更に一部のレーベルの場合はレコード会社単位でのセクションがあります。
おぼろげに1曲だけ聴いてバンド名をかろうじて知っているけどレーベルその他は不明というようなバンドのアルバムを探そうとしたらどこから手をつけていいのかわかりません。 更に各セクションはABC順に並べられていないので探したいものがある場合は端から端まで確認する必要があります。
そして1枚くらいしか店頭に出ていないものも多く、棚ではなくディスプレイ壁とか真中のオススメコーナーにおいてある可能性も高いです。
ちなみに吉田さんはEngine Downのアルバムを探していたのですがお手上げとなり、壁には最新作のレコードがあるのを見つけましたが昔のやつをどこで探していいのかわからず、とうとう店長さんに捜索依頼しました。 さっきまでやっぱりここかな…と思って私が見て諦めていたエモセクションでものの10秒くらいで発見していました、よ。
あぁこのすぐに欲しいものが見つからない歯がゆさ…と同時にお宝捜し気分になれる楽しさ…正しい場所を1発で当てられるときの自分の知識への乾杯というしょっぱいささやかな一人遊びの嬉しさ…何かとよく似ていると思ったら同人誌を探す時の心構えと同じでしたよorz
仮にとあるジャンルの商業アンソロのパラ見でオールキャラのお話を読んで気に入ったサークルがいたとしましょう。 普段どのカップリング・ジャンルで活動しているかを確認せずに、本を探しにだらけやK-BOOKSに向かった場合と同じ気持ちになったんですよ…。
・ とりあえずジャンル分けされているのでそれはわかる ・ が、そこから先にカップリング分けがされている ・ 且つそれとは別にキャラクターの属している組織(学校や団体など)による区別もあったりする ・ 更に大手だったらサークルごとの区分となる ・ そして更なる大手だったらディスプレイケースの中にしか本がない
…似ている、似ているよママン!どんな媒体扱っていようとオタクは同じようなことをするんだよ!
コツをつかめばそれ以外の分類方法を考えられなくなるくらい慣れるのですが、最初は面食らってしまうところがとても似ています。 音楽はアマゾンかHMVの安売りしか最近は見ていなかったせいか、チャレンジ精神を刺激されましたよ。
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